第26話 ②休暇がこんなことに
軍曹に
「1週間休暇をください」
「いいよ。ゆっくり体を休めて来い。次はもっときついから」
なんかひどい捨て台詞を聞いたような気がするが、いつものように目隠しをした馬車で湾岸都市の北口まで送ってもらった。
〇×△
前、印象に残っていたので、またウナギの串焼きを買ってうろうろしていたら、川のそばで誰かが倒れているのを発見した。
近寄るとすごい匂いがしているが、胸は上下している。
川の水を飲んで下痢をしてそれがスカートにこびりついているようだ。そろそろ秋も深まっているので、丁寧に川の水で体をきれいにし、近くの屋台のおばさんに古着を分けてもらった。
火をもらって、焚火を作り、彼女を温めた。
体をふいているとき気が付いたが、両手がない。
落ち着いてきたので、屋台でスープを買ってきて飲ます。下痢は続いているので、スカートが汚れないようにした。自分で下の処理は無理だな。
聞くと、名前はブリジッタという。
〇×△
2時間ほどで下痢も落ち着いてきたので、宿舎に戻って話を聞いた。朝までかかって経緯を話してもらったら、疲れて彼女は眠ってしまった。
昼頃起きるとトイレに行きたいという。一緒に行って下の世話をした。恥ずかしさを通り越して泣き出した。
「それであなたの夫は迎えに来なかったのかい」
「父親が犯罪者とはかかわるなといったそうだ」
食堂からスープをもらってきて、飲んでもらった。皿は手のひらがなくても支えれるようだ。
離婚届を作ろうといったら、そういう手続きはまだやっていなかったという。
宿舎から軍曹に手紙を書いた。同棲している人がいるけど、そちらに連れて行ってもよいか、と。
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