第3話 せいこう

私と一緒に寝て_________

口に出さなくても、彼は察した。

彼は不安だった。また嫌われるんじゃないか、軽蔑されたのは行為のせい。トラウマでしかなかった。

でも、それ以上に、彼女の餌をずっと待っていた子犬のような目は、俺の理性を崩すのに十分だった。

「明菜に荷物持たせたくないから、家に入るね。」

そう言って家に入ると、彼は鍵を閉めた。

「どうゆうつもりだよ」

「どうって……知らない。」

ただ達したいだけ。

そこからは簡単だった。

ベッドに彼女を押し倒し、彼女に嫌われないように、溶けるほど優しく…

終わったあとは、彼女は何も言わず

「帰って。」

それだけを残して、背中を向けた。

今になって思う、少しでも彼女を孕ませたいと思ったのは間違いだったと______________

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