第2話 蜜な身体
あれは高校2年の夏だったか。
私は仁の家に行って、初めて肉体の関係を持った。
甘い蜜を吸う彼の獣のような表情。
獣にまんまと鳴かされ達してしまう小動物。
彼女は処女だったが、はじめてがこんなに気持ちよいものだとは思わなかった。
そして、彼の身体に病みつきになってしまいそうだった_____
でも、彼は高校を卒業すれば、他の財閥の娘と結婚しなければならない。彼は何せ上間財閥の三男なのだから。跡取りではないにせよ、いくつかの子会社を存続するらしい。
そんな噂を聞いて、私はいつ別れを告げられるかが怖くて仕方がなく、自分から告げようと決意した。
だが、それにしては彼が優しすぎたのだ。
私は気持ちを固めた。
「痛い!!やめて…自分勝手に!学校でのスキンシップとか…いつもいつも!私のことばっかり気を使ってるように見せても、所詮ただの一般人の女としか思ってないんでしょ!どうせ…」
涙が出そうだった、こんなこと思ってないのに。
ごめん、仁。
彼に涙を悟られぬよう、私は彼の家を出て、二度と会うことはなかった。
私は彼をそれからもずっと想っていた。その想いは増幅して、結婚して祐希と行為をしてる途中でも、祐希が仁と重なることでようやく達っせるのであった。
「ねえ、仁________」
私と一緒に寝て。
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