【暗号短歌1】暗号解読編

 口紅と鏡を持ちて色合わせ 夏の私は幸せなのか


 さて、このアホバカ短歌の中に5文字の暗号が隠されています。


 みなしゃん、いかがですかぁ?


 暗号、解けましたでしょうか?


 では、解説しますよぉ~♪


 実はこれ、スタキュレー暗号と呼ばれるものなんです。


 さて、スタキュレー暗号とはどういうものでしょうか? アホバカcopilotに聞いてみましょう。


Q:スタキュレー暗号とは、どんなものですか?


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アホバカcopilot

 スキュタレー暗号は、古代ギリシャのスパルタ軍によって考案された暗号技術のひとつです。棒に細長い紙や羊皮紙を螺旋状に巻き付けてからメッセージを書き込みます。その紙を解いた状態では文字が断片化され、暗号化された状態になります。でも、同じ太さの棒に巻き付けることで元のメッセージを復元できるんです。シンプルなのにすごくユニーク!💡 古代のコミュニケーションの秘密が詰まっていますね!

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・・ということです。


 これ、文章で読むと少々分かりにくいので、参考図書にあった図を今日の近況ノートに載せました。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818792438432609146


 参考図書は以下です。

 「暗号大全 原理とその世界」 長田順行著 講談社学術文庫 P221


 あっ、ここで・・「カクヨムは株式会社KADOKAWAなのに、講談社の本を紹介していいの?」って声が聞こえますが、無視して先に進みますよ(笑)。さて、以下は近況ノートの図と一緒に見てくださいね。


 つまり、スキュタレー暗号の作り方と解読の仕方は・・


1.棒(スキュタレーと呼ぶ)に細長い紙をグルグルと螺旋状に巻き付ける(近況ノートの上の図)


2.その状態で、所定の場所に『暗号として隠す文字』を横一列(棒の長さ方向)に書き込む(近況ノートの上の図なら・・例えば、EARLYM)


3.紙の空白には、同じ大きさ、かつ同じ間隔で・・でたらめに文字を書く。これで暗号ができあがる(近況ノートの下の図)


4.解読するときは、1と同じ太さの棒に紙を螺旋状に巻き付ける。そうすることで、所定の場所に『暗号として隠された文字』が横一列に現れる(近況ノートの上の図)


・・というわけですね。


 あっ、ここで、またまた皆さまから声が上がっていますね。


 「スキュタレー暗号の作り方と解読の仕方は分かったけど、それじゃあ、その棒がないと暗号は解読できないじゃないの! このボケ!」


 皆しゃん、口が悪いですね(笑)💦 確かにそうなんですが・・でも、よく考えてみてください。


 この方法だと・・『暗号として隠された文字』は、暗号文の中で同じ文字間隔ごとに現れることになります。


 つまりぃ・・


 『口紅と鏡を持ちて色合わせ 夏の私は幸せなのか』というアホバカ短歌は、57577+空白1文字ですから、全部で32文字になります。


 この中に、等間隔で5文字の暗号が隠されているわけですから・・6文字か7文字の区分ごとに・・しかも、各区分の同じ場所に『暗号として隠された文字』があるというわけです。


 だから、棒がなくても暗号は解けるんですね!


 では、実際に解いてみましょう。


 まず、『口紅と鏡を持ちて色合わせ 夏の私は幸せなのか』をひらがなと空白で書いてみます。ここでは、空白も1字とします。


 くちべにとかがみをもちていろあわせ なつのわたしはしあわせなのか


 で、試しに、7文字の区分ごとに、先頭の文字を拾ってみると・・

 

 ちべにとかがをもちていろわせ なつのたしはしあわなのか

  

 あ~ら、不思議! 


 『くみあわせ』、つまり『組み合わせ』という文字が出てきました💦


 で、『7文字の区分ごとに、先頭の文字を拾う』以外は、5文字を抽出しても意味がある言葉にはなりません。これ、短歌を次のように並べて、各列を縦に読むとすぐに分かりますよ。


(6文字ごとの区分)

くちべにとか

がみをもちて

いろあわせ 

なつのわたし

はしあわせな

のか


(7文字ごとの区分)

くちべにとかが

みをもちていろ

あわせ なつの

わたしはしあわ

せなのか


 ここで、

・『何文字ごとに区分するか』が『スキュタレー暗号の棒の太さ』

・『各区分のどの列を縦に読むか』が『棒に巻き付けた紙の、どこを水平に読むか』

に該当しているわけです。


 逆に、区分の文字数と列を決めて・・短歌を上記のように並べながら作成すると、簡単に暗号を作ることができるわけですね。


 ねっ、解読も作成も実に簡単でしょ(笑)♪


 ということで・・運営さんからの 【カクヨム短歌塾】第3回の説明に、『ポイント① 「組み合わせ」を考えすぎない』とありましたが・・その『組み合わせ』の5文字が、ボクのアホバカ短歌の中に隠されていたというわけでした💦


 スキュタレー暗号の説明だけを読むと、棒なしで、紙の上で暗号を作ったり解読したりするのは大変みたいに思えますが・・そんなこと、ぜんぜんありまっしぇんですね💦


 さてさて、こうして遊びながら暗号短歌を作るって、とっても楽しいですよぉ~♪


 皆さんもぜひスキュタレー暗号短歌にトライしてみてくだシャイな~♪ 


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