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殺し屋は腹が減る 〜釜揚げうどんと女の潔さ〜

殺し屋は腹が減る 〜釜揚げうどんと女の潔さ〜

@MASA071

おすすめレビュー

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★★★
★3
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 桑葉 志遊 (クワバ シユウ)
    186件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    殺し屋の食欲と狂気を描く異色作

    <第1話と2話を読んでのレビューです>

    舞台はレストランや車内など、日常的でありながら密室性を帯びた空間。文章は比喩に富み、肉の描写や音のリズムが、物語の背景以上に存在感を放っている。そのため、行為そのものよりも、そこに付随する感覚や観念が強調され、余韻を残します。

    「――今晩の俺は、天使に味方されているようだ。」
    殺しという行為を目前にしながら、偶然交わした子どもの視線を「天使」と解釈する逆説的な感覚に、この主人公の特異さが凝縮されているんじゃないでしょうか。行為の冷徹さと、内心の歪んだロマンティシズム。その落差が鮮やかに示されています。

    暴力や死を扱いながらも、それらを単なる衝撃として描かず、食事や音楽といった文化的な要素と結びつける構成。残酷さとユーモア、虚無と遊戯性が併存する空気。それを読む時間そのものが心地よい。

    • 2025年8月25日 05:47