本作の魅力は何といっても平和なことです。本作では飛行機は車どころか自転車のような存在として見られ、人々の生活に寄り添って空を飛ぶ。ここまで平和な小説はなかなか見ません。皆架空といえども人を殺すことに快感を覚える中でこの作品が埋もれるのは大変勿体ない。