片想い【短歌集】

蒔田舞莉

1年A組

賭けをする狸寝入りの教室で

君が起こしに来てくれないか


日誌書くあなたをじっと見ていたい

夏休み前、恋をしました


真っ白い入道雲をみた君が

ソフトクリームみたいと言った


頑張れとあなたの口が動いてた

かっこいいとこ見せるしかない


思ってたより綺麗な字シャーペンを

動かす君に目を奪われて


「見すぎ」だと笑われたのが嬉しくて

緩む口元誤魔化せません


腐れ縁 彼氏欲しいと言ってみた

「俺じゃだめなの」なんて、ズルすぎ


渡せない深夜に書いたラブレター

靴箱入れたヤケクソの朝


半分のアイスを君にプレゼント

君だからとは言えないけれど


初めての恋をしたのと君がいう

赤いほっぺた 期待していい?

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