従業員が欲しいよね

油断大敵の洞窟入口前 被鮫とスーワは鎮座していた



「いやー緊張するどんな顔して会いに行けばいいんだよ。」


「そんな心配しなくても大丈夫ですよぉ」

スーワが被鮫をなだめる。


「いやいやいや冷静に考えたら8時間で作戦失敗したんだぜ、やばいだろ早すぎる。」

「まあ確かにぃ 何なら屋台開いてから計算すると3時間ちょっとで失敗しましたからねぇ」


「でも行くしかないか。」

気を落としながらダンジョンに入っていくとヴィーノに出会った。


「あれ被鮫さんとスーワちゃん、どうしたの?」


「すうぅぅぅぅぅ、えっとですね。」

被鮫が言いよどんでると。


「屋台開いたら1週間の営業停止食らいましたぁ」


「はい? っていうか速度的に忘れ物じゃないんですか。」

「いや忘れ物もあるよ。」

「何を忘れたんですか?」


「我を」


「はい?」「はぃ?」


「怒りで我を忘れて。」




「...今初めて被鮫さんに殺意湧きました。」

「被鮫さん流石今のはぁ」

場を和ませようと、くそおもんないことを被鮫は言って怒られた。

そうしてスーワと共にことの顛末を語った


「なるほどね、屋台を開いたら被鮫さんの顔が恐れられて。スーワちゃんに任せたら獣人差別が起きて、被鮫さんが切れてけんかになり営業停止か。」


「すみませんでした。」

「命令を達成できなくてごめんなさぃ」

被鮫とスーワが謝罪する。


「うんこれは私たちも悪いね、いつも魔物に囲まれているから気ずかなかったけど、被鮫さんの顔って魔物っぽいんだよね、特にゴブリンに。」

被鮫にとって驚愕の事実が挙げられる。


「まじ? 噓だろ。」

被鮫は信じられないような顔をして、声を荒げる。

「! はっはい正確にはパーツが似てるの被鮫さんの歯と目が鋭くてゴブリンを想起させるんだと思う。」


「まあ確かに、あいつらとのダンジョンの拡張してるときにそんな話をしたような。」


「それで営業うまくいかなかったし、スーワちゃんも獣人差別で仕事できないみたいだから、新しい魔物生み出しましょう、魔物は699の方が詳しいから呼んでくるね。」

そう言ってダンジョンの奥に翔けてゆく



数分後 奥からダンジョンコアとヴィーノが歩いてきた。




「聞いたぞ被鮫たった8時間で1週間の営業停止をもらったそうだな。」


「すみませんでした」

「ごめんなさぃ」


「いや被鮫の短期さと顔の怖さそして差別意識を忘れてた私が悪い。」


「うっ」

「被鮫さんだいじょうぶですかぁ」

被鮫の心にちくちく言葉が刺さる。


「でだ、対策として新たな魔物を生み出すことにした、それで街に行った貴様とスーワにはなしをききたい、あと人間のヴィーノにな、どのような魔物というよりも容姿が適任だ? 私はその案が悪いなら容赦なく蹴る。」

最初は被鮫が案を出した。

「売り子だから愛想がいいと助かる。」

「被鮫に愛想はないからな、わかった。」

「うっ」


続いてヴィーノ

「人間は差別するので肌が白すぎず、獣人や魔族の特徴が強く出ているのはだめです。」

「そうだな、愛想あるスーワがうまくいかなかったのは、それが原因なのだからな。」


最後にスーワ

「検問所を通れるように奴隷みたいな見た目かぁ 奴隷としておかしくない種族がいいと思いますぅ」

「あっ、そうだそもそも人の街にスーワが入れているのは獣人でかつ奴隷のふりをしてるからじゃん。」


「盲点だったな、じゃあ魔物以外に奴隷の首輪も生み出そう。スーワ君の首輪をくれ。」

「はぃ」 カチャ

そう言われてスーワは自分の隷属の首輪を外してダンジョンコアに渡す。


「ふん」

渡された隷属の首輪が光に分解され、その後手に光が表れて隷属の首輪が2つ生み出される。


「ほらスーワ受け取れ。」

「ありがたく頂戴いたしますぅ」


「ただ預かったものを返しただけだぞ。」


「ねえ699、今回は何の魔物を生み出すことにしたの?」


「今考えてる魔族はDPがかかるし、でも仕事内容的に知能は必要だしで。とりあえず容姿から決めていくか。」

「可愛いと嬉しい。」

ダンジョンコアが要望を受け取る。


「可愛くて、愛想が必要だから女で、差別回避に獣人、魔族の特徴がなくて。」

「あと肌は白以外で重要です。」

「そっそうかじゃ何色にしようか...」


オウドウノオウドイロガイイ王道の黄土色がいい!」

悩んでいたらいきなりおもんないゴブリンが現れた。


「いきなりどこから現れた!! おもんないこと言ってないで現場に戻れ!!」


「ハイ」ショボーン

おもんないこと言うゴブリンが、悲しそうに現場に戻る。


「ハプニングはあったが、肌色はともかくさっきの条件に合うやつが...いやあれをうまくやればもしかしたら。」

「何の魔物ですか?」

ヴィーノが質問する。


「DP節約もかねてサキュバス、それも魅了と幻惑に特化したチャーミングサキュバスだ。」

「サキュバスかさすがの俺でも知ってる魔物だな。」

被鮫が自分の知識をひけらかす。


「...ヴィーノがいるんだそういうことはさせんぞ。」

ダンジョンコアが釘をさす。


「しねーよ!! てかどうせそいつもガキなんだろ、ガキ相手に欲情しねーよ、てか俺彼女いるし。」


『被鮫に彼女!?』

その発言を聞いたダンジョンコアとヴィーノは、驚愕の顔をしながら驚く。


「なんだぁ、お前ら俺を何だと思っているんだよ!!」


「8時間で1週間営業停止食らう顔の人。」

「ゴブリンのハーフな顔つきの男。」


「は? なんだt」


「営業して3時間で客が0の顔」

「クッソ短気」


「...」


「彼女いない歴=年齢の顔」

「営業センスない無能」


「...そこまでか...」ショボーン

被鮫は言われすぎて怒る気力すら失った。


「ワルグチハソコマデダ ソコマデダケニ」

現場に戻ってないゴブリンが、被鮫をかばいながら、おもんないこと言う。


「おもんないけどありがとう。」

「現場に戻れ!!」


「ハイ」ショボーン

トコトコトコ


ダンジョンコアが空中をタップしながら喋る

「で、話を戻すがチャーミングサキュバスを召喚する。えーとステータスをSPと、MP、筋力、以外1か低くしてDP節約そして魅了、幻惑スキルを高く8にする。完成だ。」


そうして光が表れてそこから"銀色のスライム"が現れた。


「むーむー」(呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン、チャーミングサキュバスだ)


「これは驚きの挨拶だな」


「? これがチャーミングサキュバス? スライムじゃん。」


「ああこれがチャーミングサキュバスだ、チャーミングサキュバス試しに幻惑をあの人間に使え、あとあの人間は味方だ、幻惑するだけにしとおくのだ。」


「むーむー」(任せろ)


そうしてチャーミングサキュバスは小さな突起の様な手をあげて、ピンクの量子を出す。



「あれ...なんか重なって見えてきたぞ。」

そう言って被鮫が目を擦ると目の前に銀色のスライムはおらず、代わりにヘソだしシャツに、ホットパンツ、ピンク色の髪でツインテールの少女がいた。


「えーーーなんか見た目変わってる!! てか見た目結構現代風。」


「この幻惑スキルで人間に見せれば問題はないだろう。」

「なるほど頭いいね。」

被鮫が感心する。


「でもむーむーとしか言ってないけど大丈夫か? 接客できる?」

その発言にダンジョンコアとヴィーノは一瞬困惑するが、思い出したかのように

「? あーそういえば説明してなかったね、被鮫さんはすべての言語を理解できても発声器官が未発達だと伝わらないが、ダンジョンにまつわるものなら何となく意図が伝わるんです!」


ヴィーノが自慢げに言う。


「おん、で? ダンジョンのみんながチャーミングサキュバスが何言ってるか伝わっても、俺や客が伝わらなければ意味ないんだが。」



「あっ確かに...まあ大丈夫ですよ、幻惑スキルで可愛くなれば黙ってても大丈夫です。と言うか黙ってたほうがかわいいかも...」


「むーむー」(ひどい)


「たった2回で何言ったんだこいつ、よほどやかましかったんだな。」


「むーむー」(うっせーなだまれカス)

チャーミングサキュバスが罵倒するが、被鮫には聞こえてない。

(罵倒被鮫さんに聞こえてなくてよかったですぅ)

(被鮫さんに聞こえてなくてよかった)


「馴れ合いは後にしておけ、チャーミングサキュバスお前には仕事を与える。 幻惑スキルで人間に化け、愛想を振りまいて売り子として働け。詳しい内容はこの人間、被鮫に...聞けないんだったなスーワ、あの魔族に聞け。」


「むーむー」(愛想振りまくのは趣味じゃないが任せろ、高いスキルレベルにあった仕事をしてやるよ。)


「あっそうだ聞きたいんだけどこの大量の肉どこに置けばいい? 冷えた場所がないと腐るんだよな。」

「じゃ雪ん子をもっと召喚して冷凍室を作ります。」


そう言ってヴィーノが空中をタップして光が現れ、大量の雪ん子が現れる。




「うっさっ寒いぜっ全雪ん子こっちにきてててくだだださいいいい。」

大量の雪ん子により温度が急激に下がり、ヴィーノは震えながら冷凍室予定地まで雪ん子を連れていく。


「さっむ、まあこれで肉は解決したな、じゃいつもの仕事に戻るか。」


「まて被鮫、貴様は一度商売を失敗している、だから次は確実なものにするため料理スキルを6から7まで上げてもらう。」


「えっ」

「商売の話を聞いたとき驚いたぞ、料理スキル6あることを宣伝してないことにな、本当にセンスがないと理解したぞ。」


「あっ確かにヒイロたちが俺のこと、貴族お抱えの料理人とかと勘違いするレベルのスキルレベルの高さだった、これ宣伝してたら客足増えてただろうな。」



「1週間の営業停止で時間はあるんだ、次こそは成功させるために案を練るぞ。」


「了解」


そうして1週間被鮫はいつもの仕事と並行しながら大量の料理作りと、屋台の案を練りに練った。





『料理スキルがレベル7になりました』


『実績 「達人調理人」を解除』







───────────────────────────────────


ダンジョン内の魔物の意思疎通


ダンジョンの魔物は多種多様で別種などが理由で言葉が伝わらない場合が多い


ダンジョンコアの持つすべての言語扱えるは本人だけでダンジョンマスターや配下の魔物や魔族にはない ただしダンジョンの魔物、魔族ダンジョンマスター、コア言語が伝わらなくても発声器官が未発達でも何を伝えようとしてるのを何となく理解することが可能である


これはダンジョンの機能の様なもので、被鮫はダンジョンの関係者ではないから、発声器官が未発達の場合何を伝えようとしてるのかを理解できない。


この設定は襲撃1で公開したと思ってた


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