無礼なる侵入者
サイスタの街 冒険者ギルド内
ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ
酒場は朝から賑わい、
「おい こっち 酒くれー」 「俺にもー」
掲示板前には人が集まっていた。
「薬草採取…薬草採取…薬草採取あった。」
「あともう少しギルドのランクアップができる、経験値稼ぎのためオーク討伐に行こう。」
「えーと新しい依頼は、迷子の猫探し論外だな、魔物の素材納品悪くない、えーと 油断大敵の洞窟の調査...いいなこれ。」
「おいブール いい依頼持ってきたぜ。」
剣士のモールが依頼紙を相方のブールに見せる。
「どんな依頼ですか?」
「この油断大敵の洞窟の調査だ。」
「見せてください」
ペラ
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油断大敵の洞窟の調査
推奨ランクF〜E
最近迷いの森にあるダンジョンの1つ
油断大敵の洞窟が
急成長をした、事前にもらった情報
では通路が1つから
3つに増えており、そのうちの1つ左の
通路はゴブリンがおり、
奥にはボス部屋と思われる大きな扉があり
鍵がかかってる、
他の通路は封鎖されており現在は
通れない、
他の通路の情報又は左のゴブリンが出る
通路の奥の扉の調査をして欲しい。
報酬は通路の情報金貨2枚奥の扉は金貨5枚。
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「あー少し前に正義感の人と、何か奴隷連れたギザ歯の人がやってたやつですね、彼らの実力考えるとボス部屋は分かりませんが他の通路はできるかもですね。」
ブールが冷静に分析する。
「だろ これやろうぜ金貨2枚あればようやくアクセサリーが買えるし、ダンジョンだから臨時収入あるかも。」
「いいねぇ じゃあ早速行こう!」
迷いの森内部
トコトコトコトコ
ブールは地図を持ち道を案内し
モールは先頭に立ち警戒する。
「えーと右行って池に着いたらさらに右で油断大敵の洞窟に着きます。」
ガサゴソ ガサゴソ
『気配察知が発動しました』
「ひっ なんか来ます。」
音の方向から狼が出てきた。
グルルル
「ただの狼一匹にそんなビビんなって。」
グルルル アオーン
狼がモールに向かって走り出す。
「『バッシュ』『スラッシュ』」
ザシュ...
モールは体術を同時に2個使い素早い振りで狼の首を切り落とした。
「ふっ まあこんなもんかな 解体とドロップ品回収頼むわ。」
「わっわかった」
ブールは狼の死体から飛びでた牙と狼の死体から皮、牙を剥ぎ取る。
「終わったよじゃ進もう」
トコトコトコトコ
「着いたよここが油断大敵の洞窟、今はわからないけど成長前は油断すると死ぬからこんな名前になったらしい気をつけてね。」
「へいへい わーったよ」
モールは生返事をしブールと一緒にダンジョンなんか入る。
トコトコトコトコ
「おっ何か藁の山があるな〜ここにお宝があったりして。」
バサバサ バサバサ
モールは藁の山を破壊し宝が無いか探す。
「おっ何かあった ってただの木片じゃねーか!!いらねぇよ!」
バン
モールは見つけた木片を投げ捨てる。
「. . .」
『気配察知が発動しました』
「!! モール気をつけて気配察知が発動した!」
バッ
その掛け声でモールは瞬時に剣を抜き戦闘体制に入る。
「... どこにいるんだ?」
「見た感じいないけど警戒しといて地面や壁から出てくるかも。」
「...出ないぞ...あーてかわかったあれだろ多分、壁の反対や下の階層にいる魔物とかに反応したんだろ。」
「僕の気配察知スキルはそこまでレベルが高く無いからそんなことないよ、はっ もっもしかしてこれって
「な訳ないだろ変な噂にビビるなってお前はいっつもそうだ。」
「でっでも〜」
「でもじゃないとりあえずゴミしかなかったから行くぞ。」
「わっわかった」
モールとブールは奥に進む。
「. . .」
モールとブールは3つに分かれた通路に辿り着く。
「おっここが3つに分かれた通路情報通り左の通路以外封鎖されてるな。」
「じゃあボス部屋だと思われるところの調査か〜嫌だな倒せるかなぁ。」
「大丈夫俺らならいけるぜ、それに報酬もボス部屋の方がうまいからなやる気も出るってもんよ。」
「うっうう わかったよ」
トコトコトコトコ
モールとブールはゴブリンの石像がある通路を通る。
トコトコトコトコ
「そういえば情報にゴブリンの石像はなかったよね、書いたほうがいいかな?」
「好きにすれば?」
「じゃかくね カキカキ、3つに分かれた通路の左にはゴブリンの石像があったっと。」
ブールは紙に調査結果を書き写すと羽ペンと紙をしまう。
トコトコトコトコ
「おっ 壺があるななんか色々な模様があるな、これも調査結果に書いたほうがいいの?」
「うん書いたほうがいいらしいどんな模様があるの?」
「えーと牙というか鋭い歯?のある棒人間が何か丸いものを振り回して四角い何かを作ってる。」
「わかったカキカキカキカキ四角いものを作ってる模様ね他には?」
ブールがモールが言った通りに紙に書き写す。
「あと何か尻尾に鎌?が生えた棒人間と羽が生えた棒人間もいるぞ。」
「わかった特徴のある棒人間っとカキカキ。」
「とりあえずこれらの壺はこんなもんだなじゃ中になんかないか見るわ。」
「わかった僕も手伝うね。」
ブールは羽ペンと紙をしまい壺に手を入れ探る。
ガサゴソガサゴソ ガッシャーン
「うわっ 何!?」
「そんなビビんなって割っただけ手っ取り早いだろ。」
「びっくりした割ったら調査結果に書いた意味ないじゃんやめてよ。」
「いいじゃんダンジョンの物は大体何かいつの間にか治るし。」
「でも治らないものもあるんだぞ、そもそも罠があったら...」
「. . .」
『気配察知が発動しました』
「!! 何かくるよ!」
バッ
「はっ ようやく敵のお出ましだな。」
... シーン
「...何も来ねえじゃねーか」
「でも気配察知が反応して。」
「お前がビビりだから壺の割れた破片に気をつけろって反応したんじゃねーの、マジでやめろよな。」
「ごっごめん」
「はぁーイラつく オラァ」
ガッシャーン
「ふぅ〜↑ 気分爽快だなこれで2個目。」
モールが壺を蹴り壊す。
「. . .」
『気配察知が発動しました』
「ひっまた発動した」
「あーはいはい壺壊した音が怖かったでちゅねーごめんねー...行くぞ。」
「ちょ 待ってよー」
トコトコトコトコ
モールは適当に謝り奥に進むブールはそれに慌ててついて行く。
「はい壺模様はえーとまた尻尾の棒人間と何か蜘蛛?みたいなのが数匹。」
ガッシャーン
モールは壺を見つけ次第模様をいい即座に様々な方法で壊す。
「. . .」
『気配察知が発動しました』
(うぅ 何度も発動してるけど無視したほうがいいのかなぁ、いや本当に危険な意図もあるから気を抜かないで行こう。)
「おっ こっちには壁飾りがあるぞ何かいろんな種類があるな。」
「法則性はあるの?」
「いやーなさそうだなとりあえず見た目は....って感じだかけたか?」
カキカキ
「わかった書けたよ。」
「りょーかっい」 バキ! ボリボリ
モールが壁飾りを破壊する。
「ちょっと何で破壊するのさ壺みたいに中に何かあるわけじゃ無いし。」
「ストレス解消だよ、てか全然魔物いない確かゴブリン出るはずだろ。」
「もしかしたらどこかに。隠れて不意打ちしようとしてるのかも、だったらずっと発動する気配察知にも説明がつく」
「まあゴブリン程度俺は不意打ちされても素手でもいけるから
大丈夫大丈夫。」
「まあうん」
「. . .」
『気配察知が発動しました』
キョロキョロ
ブールは気配察知が発動するたび周りを見渡すが何もない。
「おーい何してんだ行くぞ。」
「あっごめん」
トコトコトコトコ
歩いてると宝箱を見つけた。
「おっ宝箱 おいブールあけてくれや罠があったらお前は気づけるから。」
「うん」
ブールは宝箱に手をかけ開けようとする。
ガチャガチャ ガチャ 『気配察知が発動しました』
「!!! ふん」
シュッ
ブールは宝箱を蹴り飛ばすと中から槍と鍵が飛び出してきた。
「おおお 今回はちゃんと気配察知が発動したな、てか罠で中のもんが飛びててる。」
「ふっふー 危なかった〜心臓に悪いよ。」
「これは緑色の鍵これもしかしてボス部屋の鍵じゃね?ラッキー」
モールが宝箱から飛びてた鍵を拾い喜ぶ。
「これボス部屋いけるね大丈夫戦えそ?」
「もっちろんここまで森で狼以外と接敵してないから、HPもSPも完璧お前もそうだろ。」
「うんじゃ頑張ってボス倒そう。」
「それで報酬とボス部屋の宝でアクセサリー買おうぜ。」
「うん!」
トコトコ
歩いてるとさらに4つの装飾品を見つける。
「おっ次は壁飾り2つと何か埋まってる壺2つある。」
「どんな形と模様?」
「何か下手くそなコウモリの壁飾りと何か星形が描いてある羽がついてる気持ち悪いの。」
「!!!」
『気配察知が発動しました』
「うわっ壺とか壊されてないのに気配察知が発動した。」
「本当に大丈夫か?これ終わったら教会で頭見てもらおうぜ、脳みそ怪我してスキルがおかしくなってんじゃ無いの?」
モールが今までのブールの奇行を心配する。
「ありがとうでも宝箱では発動したし壁の反対とか、下の階層のに反応してるのかも。」
「...だといいんだが。」
「とりあえず壺の模様教えて。」
「わかった壺は何か埋まってて取り出せないそして模様は片方は...何の文字だ?何か知らん文字で書かれてもう1つは...これもコウモリか?ヘッタクソだな。」
「!!!」
『気配察知が発動しました』
(うっ スキル発動しすぎてつかれてきたでも書かなきゃ。カキカキ)
「まあこんなもんだっな!」ガッシャーン ガッシャーン
バリっバリ ゴリゴリ
伝え終わるとモールは壺と壁飾りを破壊し尽くす。
「!!!!!」
『気配察知が発動しました』
『気配察知がLV4になりました』
「あーレベル上がった」
「おっ良かったじゃんてかまた発動したのか、というかSP大丈夫そ?」
「ちょっと疲れてきた休んでいい?」
「あーおっあそこに大扉がある、まあボス部屋前だし、ああいやまた気配察知が暴発したらSPへるしそんなに休まずすぐ行くぞ。」
「わかったじゃあ少しだけ休むね。」
ストン
そういいブールは地面に座る。
「ふぅ そろそろいいかな」
ブールは一休みし立ち上がる。
「終わったか じゃあ行くぞ。」
カチ ガチャガチャ キーーイ
モールが扉を開けるとそこには大きなゴブリンと少年がいて話し合ってた。
「すまないがゴブリンジェネラル今回は私に任せてくれないか?」
「で도r1수b5수세んp1い」
「ヴァンパイアだ!!とりあえず初の出番奪って悪いな、ダンジョンコア様がなんか言ったら私が対処する少し怒りが治らないんだ。」
「w1k1った」
「すまんな恩に斬るでは、そこの無礼なる侵入者よ覚悟はいいか?」
その時少年の雰囲気が様変わりした。
シュッ
その瞬間モールとブールは戦闘体制に入るが。
『気配察知が発d』
「遅い!話してる間に戦闘体制に入るんだったな!」
ザシュ
少年は手に持っていたファルシオンをブールの頭に一突きし絶命させる。
スッ バタン
「...は?」
モールは一瞬の出来事に理解できずに立ち尽くす。
「どうだ大切なものを壊される気分は。」
スタ スタ
「というかあいつは警戒してたから貴様と比べると1秒ほど多めにかかると思ったが...あいつは戦闘ヘッタクソだったな。」
スタ スタ
「どんな気分だ?」
「はっ? おっお前よくもブールを」
モールは少年に襲いかかる。
「うわー怖い破壊されたら嫌だから
その足なくすね。」
シュン...バタン
少年は目にも見えない速度でモールの足を切り落とす。
「...は? 何で俺倒れて はっは ああああああぁぁぁぁぁ 俺の足がぁ」
「素早く斬ると気づかないって本当なんだな。」
スタ スタ
少年はモールに近づき髪を掴む。
「おい 礼儀がなってないんじゃ無いか?人の作ったものを破壊するなど、それに悪口も言ったよな私が作ったやつと被鮫のやつに。」
「ひっ被鮫?それってあの奴隷連れた奴じゃ?」
モールは少年に言葉に反応する。
「あー知っていたのか失言だったなまあ、どうせ生きてここ出られないから大丈夫だっな。」
バン どっ どっ ドサァァァァ ゴロゴロ
少年はモールの頭を蹴りモールは水切りの石のように飛び、転がる。
スタ スタ
ドクンドクンドクンドクン
心臓が速く脈うつ
(いっ いてぇ 何だあいつそれに人間の名前あいつ死んだのかいや今は関係ない倒すか逃げないと。)
モールはゆっくり歩いてくる少年を観察する。
少年の手に紅くまるで血で作られたファルシオンを持っており、脇腹からは小さなコウモリの羽が生えてる。
(血のように紅い剣コウモリの羽こいつヴァンパイアだなだったらこれで。)
モールが推測しとあるものを投げる。
「死ねぇぇぇぇぇ」
スッ ガバ
...
「てダ시사세나い」
モールが投げた『銀』の装備はゴブリンジェネラルによって防がれた。
「あっ」
「助かったゴブリンジェネラル これは...銀か危なかったな。」
「くっそ」
「手だけになってもちゃんと動けるとは体力があるな、丁度いいまだ怒りがおさまらなかったんだ特訓用のマネキンに丁度いいスキル上げも捗る。」
グーー
その時ゴブリンジェネラルの腹がなった。
「腹減ってるのか?そうだそいつのDP分は私が稼ぐから食ってもいいぞ、ダンジョンコア様にはわたしから言っておこう。」
少ヴァンパイアがブールの死体を指差して言う。
「あr2g1とうr1수b5수세んp1い」
「だからヴァンパイアだ!! まあいいそいつは好きのしろ被鮫にでも渡して調理でもして貰えばうまい飯が食べれるぞ。」
「w1k1った」
ブチィ パク グチャァ
ズルズル
ゴブリンジェネラルはブールの足を剥ぎ取り1齧りした後ブールの死体を引きずっていく。
「ブール...」
「死人の心配してる場合か?」
「こっちに来るなぁ!」
ガバッ
ヴァンパイアはモールの両腕を持ち、棒にくくりつける。
「うーむ マネキンとしては中々いいな。」
「おい 離せよ 俺をここに残したら行方不明扱いで俺より強い奴が来るぞ。」
「大丈夫だぞ。」
「え?」
「貴様はここに来る途中で壺を壊してただろ、それでここまで来たと言う証拠が残るし、ここはボス部屋だ死んでもおかしくない、それに最悪の場合また被鮫に解決して貰えばいい、だから助けは来ないぞ。」
「まっ また?」
「ああ既に剣士、盗賊、弓使い、魔法使いのパーティを殺して森に捨てた。」
「それってケン達のパーティか?」
「知らん それに教える意味もない貴様は死ぬまでスキル上げ用のマネキンとして生き続けてもらうからな。」
スタスタスタスタ
「うわぁぁあぁぁぁぁ」
────────────────────────────────────
モール
男の剣士 性格は荒々しく無礼
名前由来はモブのモ
普通の木のマネキンよりスキルレベルが上がりやすいからヴァンパイアに棒に括られマネキンにされた 死にそうな時にポーションを飲まされ生存させる
感想まっています!
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