第2話 おだやか村での日々

私ミライはおだやか村で生まれた。

私の役目はおだやか村の花に水やりをすること。

毎日水やりをしている。

迷いながらも毎日。

水やりをする時は自由。

この役目をしていればいい。

私は友人のアカリと一緒にいた。

アカリの役目はおだやか村のカボチャの飾りに明かりを灯すこと。

他にも役目がある村人がいる。

村の人達は役目のために生きている。

役目をしっかりとしないといけない。

そういう考え方がある。


アカリは友達だ。

アカリは村の人々と仲良くしてるが。

私は苦手のため、頭を下げるくらいしかしていない。

そんな私はいつも迷っている。

道に迷い、何でも屋さんで何を選ぶか悩む日々。何だか恥ずかしい。

私は生まれた時から悩んでいる。

あんまり悩みたくないな。

と思っても今も悩む。

アカリがくっついて離れないが。

話すべき?このままにすべき?

悩んでいる。

「アカリ、あのあの、あの、あれ…」

「なにーミライ」

「アカリは私といて楽しい?みんなと仲良しなんだから私といなくても」

「私ミライもみんなも好きー」

「…アカリは優しい」

「優しくないよー」

「優しいよ。私もアカリ好き」 

「わー。うれしいー」

アカリは私から離れない。

「は、アカリを離すべき、離さないべき」

悩んで私は動けない。


アカリははっとする。

「あー灯りついてないカボチャあるーカボチャに灯りつけるー」

アカリは私から離れカボチャに近づく。

私はホッとした。

どちらも選ばなくてすんだ。

こうじゃだめなのに!!

「うう、こうじゃだめなのに……アカリは自分でちゃんと選べてえらいな…」

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