014 第13話:完全支配の確立

 美桜の孤立が始まってから三日が経過した。


 昼休みになると、デヴォラントと美桜は約束通り非常階段で昼食を取っていた。人目につかない場所で、二人だけの時間。美桜にとって、この時間だけが唯一の安らぎとなっていた。


 最初の日、美桜は明らかに警戒していた。


「どうしてあたしなんかと……」


 美桜は弁当を開きながら、困惑したように呟いた。声は小さく、震えがちだった。これまで優を見下していた自分が、今度は彼に救いを求めている状況への戸惑いが表情に現れていた。


「別に理由はない」


 デヴォラントは素っ気なく答えた。感情を込めない、事実を述べるような冷淡な口調。


「でも……」


「うるさい。食え」


 デヴォラントの口調は冷たかったが、美桜はそこに攻撃性がないことを感じ取っていた。むしろ、不器用な優しさのようなものを。これまで浴びせられてきた罵倒や嘲笑とは明らかに異なる、刺すような悪意のない言葉だった。


 二日目は、美桜から話しかけてきた。


「神崎って、いつも一人だったよね」


 美桜は自分の弁当をつつきながら、遠慮がちに口を開いた。これまで優と個人的な会話をしたことは皆無に等しく、どう接していいか分からない様子だった。


「そうだ」


「寂しくない?」


「慣れた」


 短い会話だったが、美桜にとっては重要な変化だった。優が自分の質問に答えてくれる。攻撃してこない。それだけでも、この数日間の地獄のような状況からすれば奇跡に近かった。


 三日目、美桜は自分から非常階段に向かった。デヴォラントが来るのを待っていた。


「早いな」


 デヴォラントが現れると、美桜は少し安堵したような表情を見せた。彼が来てくれるかどうか、内心では不安だったのだろう。


「ごめん……」


「別に」


 デヴォラントは隣に座り、無言で弁当を開いた。


 美桜はその横顔を見つめていた。これまで見下していた相手だったが、今は違って見えた。強さを秘めた、頼れる存在として。骨ばった少年らしい輪郭、無表情だが意志の強さを感じさせる目元。同じ人間のはずなのに、まるで別人のように映っていた。


 四日目、美桜は初めて笑顔を見せた。


「お弁当、美味しそうだね」


「普通だ」


「あたしのと交換する?」


「いらない」


 素っ気ない返事だったが、美桜は傷つかなかった。むしろ、その正直さに好感を抱いていた。嘘や偽善で塗り固められた人間関係に疲れ切っていた彼女にとって、優の率直さは清涼剤のようなものだった。


 五日目、美桜は初めて自分のことを話した。


「あたしの家、お父さんとお母さんがケンカばっかりしてるの」


 美桜は弁当の卵焼きをつついながら、ぽつりと呟いた。


「そうか」


「神崎の家はどう?」


「複雑だ」


「複雑って?」


「義母と義姉妹がいる」


 デヴォラントは簡潔に答えた。優の記憶を利用した設定だったが、美桜にとっては重要な情報だった。同じように家庭に問題を抱えている。その共通点が、美桜の心をさらに優に近づけていた。


 六日目、美桜の態度はさらに変化していた。


「あんたといると、なんだか落ち着く」


 美桜は素直に感想を口にした。これまでの人間関係では常に神経を張り詰めていた。相手の顔色を伺い、期待される反応をし、嫌われないように振る舞う。その疲労感から解放される唯一の時間が、この昼食の時間だった。


「そうか」


「あんたは、あたしと一緒にいて嫌じゃない?」


「嫌なら来ない」


 デヴォラントの答えは相変わらず素っ気なかったが、美桜にとっては十分すぎる肯定だった。


 一週間が経つ頃には、美桜の心の壁は大幅に低くなっていた。デヴォラントへの依存心が、少しずつ芽生え始めていた。しかし、それはまだ完全ではなかった。決定的な瞬間が必要だった。




◇◇◇




 支配関係確立の決定的な瞬間は、美桜の孤立が始まってから一週間後に訪れた。


 デヴォラントは放課後の校舎裏で、異常な状況を目撃した。


 美桜が三人の女子生徒に囲まれ、明らかに暴力を振るわれていた。


「あんたのせいで、サチとユカがどんだけ傷ついたかわかってんの!?」


 その中の一人、確か美桜の元友人だった女子が金切り声で叫んでいた。手には美桜の鞄が握られており、中身が地面に散乱している。教科書、ノート、筆記用具、そして美桜の愛用していた小さなぬいぐるみのキーホルダーまでもが泥にまみれていた。


「やめて……本当にあたしじゃ……」


 美桜は泣きながら訴えていたが、三人の怒りは収まらない。頬は既に赤く腫れており、制服も汚れていた。完全に抵抗する気力を失っている状態だった。


「嘘つき! あの投稿、あんたしか知らない話ばっかりだったじゃない!」


 別の女子が美桜の肩を激しく押した。美桜はよろめき、校舎の壁に背中をぶつけた。コンクリートの壁に身体をぶつける鈍い音が響く。


「あんたが全部悪いのよ!」


 三人目の女子が美桜の頬を平手で打った。乾いた音が校舎裏に響く。美桜の顔が横に向き、口の端から血が滲んだ。


 三人の女子は明らかに興奮状態にあった。これまで溜め込んでいた美桜への不満や嫉妬が、今回の炎上事件を機に一気に爆発している。正義感を振りかざしながら、実際には私的な恨みを晴らしているのだ。


 デヴォラントは状況を冷静に分析した。


 これは絶好の機会だった。完全に追い詰められた美桜を救う『英雄』として現れることで、彼女の心を完全に掌握できる。タイミングは完璧だった。


「やめろ」


 デヴォラントは校舎の影から姿を現し、素っ気ない口調で言った。感情を込めない、命令するような口調。


 三人の女子は振り返った。神崎優の姿を見て、一瞬戸惑いの表情を見せる。いじめられていた側の優が、なぜここにいるのか。そして、なぜ美桜を庇うのか。理解できない状況だった。


「あんたには関係ないでしょ」


 一人の女子が困惑しながら言った。


「関係ない。だが見ていて不快だ」


 デヴォラントは淡々と答えた。感情的になることなく、事実を述べるような口調。しかし、その言葉には確固とした意志が込められていた。


「不快って……あんたも美桜の被害者じゃない。いじめられてたんでしょ?」


 女子の一人が困惑しながら言った。なぜいじめられていた側の優が、美桜を庇うのか理解できない。復讐する絶好の機会なのに、なぜ助けるのか。


「それと今は別だ」


 デヴォラントは一歩前に出た。14歳の少年の身体だが、その眼光には何かしらの威圧感があった。これまでのおとなしい神崎優とは明らかに異なる、得体の知れない雰囲気を纏っていた。


「帰れ」


 短く、しかし有無を言わさぬ口調だった。


 三人の女子は互いに顔を見合わせた。優の変貌ぶりに戸惑いを隠せない。これまでのおとなしい神崎優とは、明らかに雰囲気が違っていた。まるで別人のような迫力を感じる。


「……気味悪い」


 一人がそう呟いて、三人は足早にその場を去った。美桜の鞄と散乱した中身を放置して。最後まで優を警戒するような視線を向けながら。


 校舎裏に静寂が戻った。


 美桜は壁にもたれたまま、震えていた。頬には赤い手形が残っており、目は涙で腫れている。制服は汚れ、髪も乱れていた。完全に打ちのめされた状態だった。


「大丈夫か」


 デヴォラントは美桜に近づき、散乱した教科書やノートを拾い始めた。泥で汚れた教科書を一冊ずつ丁寧に拾い上げる。


「神崎……」


 美桜は震え声で呟いた。まだ状況を完全に理解できずにいる。


「どうして……? あんたもあたしのこと恨んでるはずなのに……」


「恨んでない」


 デヴォラントは教科書を拾いながら答えた。


「でも、いじめ……」


「お前はあの二人とは違うとわかっていた」


 デヴォラントは美桜の鞄に教科書を戻し、彼女に手を差し伸べた。


「本当は心の中で苦しんでいた」


 美桜は驚いたような表情を見せた。自分の内面を見抜かれていた。そんな感覚に襲われた。


「立てるか」


 美桜はその手を見つめた。これまで誰も差し伸べてくれなかった救いの手。汚れた自分の手で、その綺麗な手を握っていいのだろうか。しかし、もう他に選択肢はなかった。


 彼女は震える手で、デヴォラントの手を握った。




◇◇◇




 保健室で、美桜は頬の腫れに冷湿布を当てていた。デヴォラントは隣の椅子に座り、無言で彼女を見守っていた。


 養護教諭は事務室に連絡のため席を外しており、二人だけの空間が生まれていた。白い壁に囲まれた静寂の中で、美桜の小さなすすり泣きだけが響いている。


「ねぇ、神崎」


 美桜が静かに口を開いた。


「なんだ」


「どうして助けてくれたの? 本当に恨んでないの?」


 美桜の声には、これまで抱え込んでいた感情が滲んでいた。罪悪感、恐怖、そして微かな希望。


「恨む理由がない」


 デヴォラントは簡潔に答えた。


「でも……あたしたち、あんたをいじめてた……ひどいことしてた……」


 美桜の目に涙が浮かんだ。


「あの時のあたし、最低だった。龍牙や翔真に合わせて、あんたを馬鹿にして……本当は嫌だったのに、仲間外れになるのが怖くて……」


 美桜は堰を切ったように話し始めた。しかし、それは事実とは大きく異なる記憶の改変だった。実際の美桜は、優をいじめることでストレスを発散し、優越感を得ていた。龍牙や翔真以上に残酷な言葉を浴びせることもあった。「きもい」「死ねばいいのに」「存在自体が迷惑」といった言葉を、笑いながら投げかけていた。


 だが人間の記憶は都合よく書き換えられる。特に精神的に追い詰められた状況では、自己保身のために過去を美化する。美桜の中で、彼女は「仕方なくいじめに加担した可哀想な被害者」という存在に変化していた。


「家でも居場所がなくて……お父さんは仕事ばかりで話も聞いてくれないし、お母さんはあたしの成績のことばかり……。学校でも友達の顔色ばかり伺って……」


 これまで誰にも言えなかった本音が溢れ出していた。しかし、その本音さえも歪曲されている。家庭環境を言い訳にして、自分の残酷な行為を正当化しようとしている。


「あたし、本当は誰かに優しくしたかった。でも、そんなことしたら弱いって思われるから……だから、あんたをいじめることで、自分が強いふりしてた……」


 美桜は泣きながら続けた。完全に自分を被害者として位置づけている。優への残酷な行為は「強がり」として正当化され、自分の中で罪悪感を軽減していた。


「でも今、こんなふうになって……誰も信じてくれなくて……一人になって……やっと分かった。あんたがどんな気持ちだったか……」


 美桜の涙は止まらなかった。それは悔恨の涙なのか、自己憐憫の涙なのか。恐らく両方だろう。


「美桜」


 デヴォラントは初めて美桜の名前を呼んだ。


「もういい」


「え?」


「もう謝らなくていい。俺が守る」


 デヴォラントの声には、確固たる意志が込められていた。


「守るって……」


「もう誰にもお前を傷つけさせない。俺がいる」


 美桜は驚いたように目を見開いた。この一週間、誰も彼女の味方になってくれる人はいなかった。家族でさえ、SNSの件で彼女を責めるばかりだった。母親は「あなたがそんなことするからよ」と冷たく言い放ち、父親は「面倒なことを起こすな」と怒鳴るだけだった。


 しかし、目の前にいる少年は違った。彼女を責めることなく、ただ守ると言ってくれた。


「神崎……」


 美桜の心の中で、何かが大きく変化した。これまで感じたことのない、深い安心感。そして、この少年への絶対的な信頼感。


「ありがとう……」


 美桜は涙を流しながら、心の底から感謝の言葉を口にした。


 デヴォラントは内心で深い満足感を覚えていた。


 完璧だった。美桜は今、彼の支配下にほぼ入った。恐怖と孤立感に追い詰められた状況で現れた救世主。彼女にとって、神崎優は唯一の支えとなった。


 しかし、まだ完全ではない。真の支配を確立するためには、もう一歩踏み込む必要がある。


「もう帰ろう」


 デヴォラントは立ち上がった。


「うん……」


 美桜は素直に頷いた。もはや疑いの感情はない。ほぼ完全な信頼と依存。




◇◇◇




 二人は保健室を出ると、そのまま学校を後にした。


「どこか行きたい場所はあるか」


 デヴォラントが尋ねると、美桜は少し考えた。


「あたしの家……誰もいないから」


 美桜の両親は共働きで、夕方の時間帯は家にいない。美桜にとって、唯一安心できる空間だった。人目を気にしなくていい、唯一の避難所。


「分かった」


 二人は美桜の家に向かった。住宅街の一角にある、こぢんまりとした二階建ての一戸建て。決して裕福ではないが、整然とした印象の家だった。小さな庭には母親が大切にしている花壇があり、玄関先には自転車が二台停められている。


 美桜は震える手で鍵を開けて、デヴォラントを招き入れた。


「上がって」


 リビングルームは質素だが清潔で、家族写真が飾られていた。美桜がまだ幼い頃の写真、両親の結婚写真、家族旅行の写真。幸せそうな家族の姿が写っているが、現在の家庭の状況とは大きく異なっている。


 美桜の部屋は典型的な中学生女子の部屋だった。ピンクを基調とした内装、アイドルのポスター、勉強机には教科書が積まれている。ぬいぐるみが何体かベッドの上に置かれており、まだ子どもらしい一面も残している。


 窓からは夕日が差し込み、部屋全体を暖かいオレンジ色に染めていた。


 ベッドに並んで座ると、美桜は緊張しているのが分かった。これまで異性を自分の部屋に招いたことはなく、どう振る舞っていいか分からない様子だった。


「あたし……こんなこと初めて」


 美桜は頬を赤らめながら呟いた。声は小さく、恥ずかしそうだった。


「怖いか」


 デヴォラントが尋ねると、美桜は首を横に振った。


「あんたとなら……怖くない」


 美桜はデヴォラントの手を握った。その手は温かく、少し汗ばんでいた。


「あたし、あんたのことが……好き……みたい」


 その告白は、美桜にとって心の底からの真実だった。救世主として現れた優への感謝が、いつしか恋愛感情に変化していた。最初は単なる依存だったものが、時間をかけて愛情に発展していた。


 美桜の頬はさらに赤くなり、心臓の鼓動が早くなっているのが分かった。初恋特有の甘酸っぱい感情が、彼女の心を満たしていた。


「そうか」


 デヴォラントは短く答えながら、美桜の頬に手を触れた。その仕草は優しく、大切にするようなものだった。


「あんたは? あたしのこと、どう思ってる?」


 美桜の瞳には期待と不安が入り混じっていた。拒絶されることへの恐怖と、受け入れられることへの希望が同居している。


「大切だ」


 デヴォラントの言葉に、美桜の顔が輝いた。これまで誰からも「大切」と言われたことがなかった彼女にとって、その言葉は何よりも価値のあるものだった。


「本当?」


「嘘は言わない」


 デヴォラントは美桜を抱き寄せた。彼女の身体は温かく、心臓の鼓動が早くなっているのが分かった。緊張と興奮が入り混じった状態だった。


「あたし……あんたの――優のものになりたい」


 美桜は小さな声で呟いた。


 デヴォラントは美桜の額にキスをした。優しく、大切にするように。美桜の身体が小刻みに震えた。


「優を信じる。優だけを」


 美桜の言葉には、これまでの人生で培った不信感を乗り越える決意が込められていた。


 デヴォラントは美桜の手を握り返した。


「俺だけを見ていればいい」


 その言葉に、美桜は深く頷いた。


 美桜の恋愛感情は今、最高潮に達していた。この感情こそが、完全な支配の鍵となる。愛情による束縛は、恐怖による支配よりもはるかに強固だった。


「優を愛してる」


 美桜の告白は、彼女の完全な降伏を意味していた。


 デヴォラントは美桜を抱きしめながら、内心で冷たい満足感を覚えた。


 今度こそ完璧だった。美桜は恋愛感情によって完全に彼の支配下に入った。愛情という名の鎖に縛られ、もはやデヴォラントなしでは生きていけない存在となった。


 人間支配技術の完成だった。




◇◇◇




 夕日が美桜の部屋の窓を照らしていた。オレンジ色の光が二人を包み込んでいる。


 美桜はデヴォラントの腕の中で幸せそうに微笑んでいた。これまで感じたことのない安心感と愛情に包まれて、完全に心を委ねている状態だった。


「あんたがいてくれるなら、他に何もいらない」


 美桜は心の底からそう思っていた。家族からの愛情も、友人からの理解も、もはやどうでもよかった。デヴォラントだけが彼女の世界のすべてだった。


「これからは俺だけを見ていればいい」


 デヴォラントの言葉に、美桜は嬉しそうに頷いた。


「うん。あたし、あんたのためなら何でもする」


 その言葉こそ、デヴォラントが望んでいたものだった。完全な服従と忠誠。


 美桜はもはや一人の独立した人格ではなく、デヴォラントの意思を実行するための道具となった。彼女の中で、デヴォラントの存在は絶対的なものとなっていた。


「優が望むことなら、どんなことでも」


 美桜は続けた。その眼差しには、盲目的な愛情と献身が宿っていた。


 デヴォラントは美桜の頬に手を当てながら、次の段階を考えていた。翔真と龍牙に関する情報収集、そして彼らの排除計画。美桜はその全てにおいて、重要な役割を果たすことになる。


「明日から、少しお前に頼みたいことがある」


 デヴォラントが言うと、美桜は即座に頷いた。


「何でも言って。あたし、優の役に立ちたい」


 完璧だった。美桜は今、デヴォラントの完全な支配下にあった。恐怖ではなく愛情によって結ばれた、より強固な絆。これこそが真の人間支配だった。


 いじめグループの排除に向けた、最初の駒が完成した。


 デヴォラントの口元に、冷たい笑みが浮かんだ。


 残るは翔真と龍牙。彼らの排除は、美桜という完璧な道具を使えば、より効率的に実行できるだろう。


 復讐ではない。障害の除去だ。そして、より上位の存在への登攀のための、必要不可欠な準備作業。


 すべては計画通りに進行していた。

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