第15話 交換タイム
狩人管理会社
「どれほど集めたのかい?」
「156個」
箱を明けて中身を見せる。
カランコロン出てきたのハートの小瓶達。
156夢想無双コレクトしたのだ。
「力量はこれで。今日の報酬は?」
「これで」
「1000000万ルビス」
「…わぉ」
烈火道は両手を挙げた。
「…いかがかな」
ヨシュアは稔り出る。
「んー…すまん。あと、もう1万ルピス…!」
「だーめ。ルピスはみんなと分け与えるの、血と涙と汗の結晶よ」
スイムが お茶菓子のバスケットを持って事務室から出てきた。
摩珠はスイムの後ろをとことこ付いて歩く。
「おかし、おかし…っ」
「摩珠ちゃん、お茶こぼさないようにね」
「うん、ぁりがと。スイムおねえちゃん」
摩珠はヨシュアのところにとことこ行く。
「ヨシュアおにいちゃん、はい」
「ああ、ありがとう。摩珠ちゃん。あはは」
烈火道の報酬は10000万ルピス。
魔珠の報酬は、お茶菓子の饅頭とパッキポッキビスケット。
「ご苦労様でした」
「本日もまた、やりたい放題夢想無双したのかい、烈火道」
「まぁな、いつもの事」
「あっはっはっ」
話は変わり…烈火道の目付きが変わった。
チラリと、饅頭を屠る摩珠を見やる。
「……ちょっと、いいか。ヨシュア、スイム」
「…… ! なんだい?」
「……話して」
烈火道は灰皿にタバコを押し付けた。
煙が天に昇る。
「……摩珠に、同学年の男の子、いるだろう? あの子、見張れ。」
「え、何嫉妬」
「うるせぇ!! 見張れったら、眼張っとけ、つーんだぁ!!」
「どうしたのお?烈火道?」
「んー?なんでもねーぞー?」
(こ、この、パパスめ…! )
「と、ゆーわけだ。頼むよ、狩人管理士さんよ」
「かえろーかえろー、おうちにかえろっ !るんたったっ !」
ヨシュアとスイムは帰り際のバカと愛らしい天使の後ろ姿に、いっぺん弓撃ちたくなってやったてさ !
「ヨシュア…」
「スイム…」
二人は顔を見合わせた。
はぁ~っ……どっちが人使い荒いんだかねぇ。
「……あー、ちいさなミッション開始」
「……ラジャー」
この時は
二人は思ってもいなかった。
まさか、その、例の男の子…カーくんを見張る行為の果てに、ヤバい事実を知ってしまったのだから。
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