第8話 幼い熱情
「まー、起きろー」
「…う…」
摩珠は目が覚めた時にはいつのまにか自分の部屋のベッドの中に居た。
相方のチャッピぃも摩珠の足元でくるまって眠っている。
「…大丈夫か」
「う、うん。あ、あれ?同くんはっ?どうしておうちに摩珠達帰ってるの?」
「終わったから安心しな、ミッション」
「…烈火道、がんばったんだね…」
摩珠は目をうるうるさせて、烈火道に抱きついた。
烈火道も、肩を撫で下ろして、摩珠の背中をポンポン、叩いた。
「っ ゴホン、ゴホン」
「風邪引いたんだ。寝てな、まむたんの料理持って来るから」
「か、かぜ…」
どうやら、あの一戦で風邪をひいたとか、炎の結界の中ミッションをこなしたから汗だくに乾いた身体が熱を激昂させたのだろう。
まだまだ魔珠は、修行が必要なようだ。
「ハンバーグな。」
「 !う、うん…!レンチンしてねっ、あと、まむたんにありがとうって…うぐ、ゴホン!ゴホン!」
「わーたから、寝てろっての」
クシャっと魔珠の頭を抑え布団をかぶせた。
暑そうで辛かろうに…ごめんな魔珠。
パタン…
扉が閉まった音
「………コホン」
熱が出ると、身体の芯がキュンとなって、なんだかココロが寂しいよ…ふと、いつも、気づいた時には烈火道が隣に居てくれる…わたし…烈火道にたいせつにしてもらえてるんだよね?
「…わたしは、狩人のボスだもん…」
それを口実に、今博多まだ、烈火道といっしょに居れるなら、それでいいよ、神様ありがとう。
「キューッ」
「あ、チャッピィ…わたし、かぜっぴきさんだよ。はやく、なおしてがっこういきたいな。」
あ
そう言えば
「…狩人管理士のヨシュアお兄ちゃんとスイムお姉ちゃん、だいじょうかなあ?」
戦闘に加勢しに行く……!って、オペレーターで伝えてくれたけど。
今頃どうしているだろう。
これは、まさかの、すれちがい…?
「ごほっ、ごほっ………っやべ」
「まぁ!キメラ、落ち着いて食べなさいな ! 」
思わず気がついた
ヨシュアとスイム達、大丈夫か…?
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