主人公は元刑事で今は相棒の死の真相を探るために探偵として裏社会に忍び込んでいた。
仲間と合流しながら相棒が残した「音」を手掛かりにして捜索するのだが……。
相棒の手掛かりを元に、様々な場所を訪れるのですが、そこで出会う元仲間?の個性が爆発していて、とても魅力的でした。
押忍と任せろしか喋れない、会の若頭。どんな組織!?と思わず心の中でツッコんでしまいました。
彼の他にもみんながそれぞれ違っていて、個性的で楽しい仲間たちです。
これらのコメディ色と合わさるのが「残響」や「友情」をテーマにしたちょっぴりシリアスなストーリーです。
音には様々な音があって、誰かを傷つけるものかもしれないし、誰かを救うものかもしれない。音は大きく響いていればいいのか、静寂さえも音であるならば空白だって立派な音である。
特に「残響」という残され、託された音についてを追う物語から、音の存在価値を考えさせられました。
とことんコミカルな裏社会の人物たちが織りなす「残響」の物語をお楽しみください!
素晴らしい作品をありがとうございました。