価値ってのは内容で決まる15
俺黒ヤギはじっと舞台を見ていた。
「なるほどなぁ魔法工学を極めたからこその技術だなぁ」
ここに使われてる技術は凄まじいの一言。
入った人間の複製体を作り複製体で戦う。
だが根本は違うな…どちかというとシュミレーターやバーチャルリアリティ的なものにも感じるなぁ。
そりゃぁ、あんだけ攻撃しても傷一つ無く試合が終わるわけだ。
「VRとか言う夢の機能は魔法なしでは作れなかったわけか」
いや実際機械だけでも作れたかもしれないけどさ。
色々と思うことはあるよなぁ。
対戦相手は3人。
この学校で一番強いトリオらしい。
戦績の一位から三位が結成したパーティ。
すごいなぁと思うと同時に
それ本当に強いのか?
と考えてしまう。
「まあ、どうだっていいか。今日の俺は『BB』!要するにベストボーイ!」
ん?なんか違うような。
バッドボーイだったような。
まぁどうだっていいか。
「さぁ行くか」
踏み出す。
この戦いはこの世界初めての勝負だし張り切るぞ!
目の前にいる3人はどんなやつかな?
男二人に女一人…
あ、女の方は知ってるこの世界の三谷か。
んー後で三谷のあだ名考えておこう、こんがらがる。
今は金髪さんとでも呼んでおこう。
まだ時間はありそうだし…
俺は観客に手を振って答える。
「いやーどうもどうも!本日は名前だけでも覚えて帰っていってくださいね」
あれ、なんか反応が微妙…。
あ、そっかこの世界お笑い芸人とかもいないのか!?
あー通じないわけだよ…かなちいぴえんってね
なんか対戦相手の視線が痛い。
勝負前にふざけるなって?
いや、ふざけてないよ。
うん、普通。
「おい!テメェふざけてんのか!」
なんか槍持ってる柄の悪そうな赤髪の男の子が因縁ふっかけてきた。
見たことある気がするけど別学年別クラスはもう記憶にないんだよなぁ。
金髪さん以外わからん。
「ふざけてるって?」
「戦い前にそんな舐めた真似しやがって!俺たちを馬鹿にしてるのか?」
「いや、そんなつもりはないけど?」
言いがかりやめてくれる?
「まあまぁ落ち着けよ和也。仲間がすいませんね」
「いやー言いがかりふっかけられてこまっちんぐ!」
「…僕も思うことはあるんだ。悪いけど本気でやらせてもらうよ」
「私もあなたみたいなうざい人は嫌いです」
おう、こっちでも金髪さんは冷たい言葉だなぁ。
なるほど、多分諫めた優男風の金髪の男がリーダーだな。
正確ではないけど強さ順で行くなら金髪の男、金髪さん…早速ややこしくなってる。
金ミツでいいや!
金髪の男、金ミツ、赤頭の和也と呼ばれた男の順でつよそうだな。
それぞれ
後衛タイプ
中衛タイプ
前衛タイプ
っぽい。
んー字面だけで見るなら安定性ありそうだけどなぁ。
まぁいいや。
開始までファンサしてよ。
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