　最近小説を書きたい人向けの動画をみた。

　カクヨムでも創作論のランキングにチラホラあるが、その動画はシナリオライターの人が話している動画だった。

　私は小説が書けない人の気持ちは正直分からない。

　文章を書くのは正直誰でも書ける。

　エンタメの中でもっとも始める敷居が低いものが小説じゃないかと思っている。

　文章の上手い下手や完結出来ないとかいろいろ始めた後からわかる障壁は沢山あるが、書き始めようとすると手が止まると言う人もいて、確かにそういう人ってどうしてあげるべきなのか分からない。

　最初の文章を面白くしないといけないみたいな1番考えるのがめんどくさい商業論法は確かにあるが、そういうのは読まれるかどうかが自分の中で議題に上がった時に考えれば良いだけで、いくらでも書き直せる。

　だが、それよりもっと手前の始まりが書けない領域の話になると……

　もうこれは才能の話になってしまうのだろうか？

　話しは戻って、その動画を観ていて「最初は短編で考えた方が良い」とか「テーマから考えると漠然としてるから具体的な事から考えた方が良い」とか私は聞いててなるほどなって納得出来るけど、分からない人ってこれも感覚的にわからないのではないのかと思った。

　この手の話を自分の確認も兼ねて実は読んだりしている私だが、あくまでその作者のやり方が書いていて確実な正解ではなくあくまで方法論の1つが一作品に1つ書いてある印象だった。

　だから小説を書けない人向けの創作論は一話完結か、書き始めの方法論を乱立させるオムニバス形式にすると受けそうとか思ったりしている。

　話を戻して、書き始めで手が止まる人と言う需要が私の思っている以上にいるのなら確かに再生数や閲覧数も取れるし、書く側が上から目線になれるから承認欲求も補給出来る素晴らしいコンテンツだなと感じた。

　私が書けない人に書き方を話すならどうしようかな……

　まず書きたい内容があるのか聞くかな？

　そもそも創作を目指している人は「自分の書きたいものがある」人と「他人に受けるものを書きたい」人の２つに別れているから、どちら側なのかで話が変わってくる気がする。

　自分の書きたいものがある人は、単純に書き始めがわからないだけだと思うから、「セリフから書く」のか「ナレーション」から書くのかを考えて書けば良いと思う。

　序盤キャラが強ければセリフから始めた方が良いし、世界観が強いなら空気作りの為にナレーションからの方が良い。

　みたいな感覚的な話が出来る。

　他人に受けるものを書きたいって人が1番私との距離が遠いから偏見混じりでしか話せないけど、そもそも論で何が受けているのかをちゃんと話して情報をまとめる所からの話で、まだその人は書く段階に入っていない気がする。

　じゃあテンプレを書けば良いじゃになると思うのでちゃんとテンプレが出来るようにプロットを作る段階の話になる。

　恐らく書きたいものが決まっていない人は、おおよそのストーリーも想像の段階に行き着いていないと思うので、大まかな設計図が無いと先の事を考え過ぎて書けないイメージを持っている。

　そのうえで、まずは頭の中の物を物理的に具現化する処理の特訓をした方が良い。

　いきなり文章を書くのではなく手書きでノートにあらすじを走り書きするとか。

　ある程度でも良いし、あらすじで完結出来たら書き始める。

　みたいな？

　そこも出来ないなら、自分の内側にある「やらない理由を探している自分」と相談してそっちの自分が強ければ諦めた方が良いと思う。

　結局ハードルをどれだけ下げても飛ぶ気がない人は他人ではどうしようも出来ない。

　やっぱり「書きたい人向け」はそういう人にやった感を与えるコンテンツなのかな？

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