5日 絵

 絵を描いてた話をしたが本当に昔。

 学生時代レベルの話。

 今はもう描けない。

 ペーパードライバー状態。


 ゲームを部活で作っていた時期にどうしてもイラスト担当が足りず、一から独学と漫画家志望の友人や知り合いのアニメーターの元に訪れて教えてもらった。

 元々ドット絵編集がメインだったが、作業中に自分でも絵が描ける事に気付き戦力なる為に練習をした。

 元々ゲームパーツの絵なので形が整っていれば良いレベルだったが、格闘ゲームのモーションを参考にしていくに連れて参考書無しで想像の物を描けるようになった。

 知り合いのアニメーター曰く、バンブーは目が良いから感覚の会得が早かったと言われた。

 正直今描けないのは視力に左右差が出来たからじゃないか個人的に思っている。

 そんな感じで絵が描けていて知識も勉強できたが、漫画は全然センスがなかった為早々に辞めた。

 時間が掛かるし読み辛い。


 その後、ゲーム制作チームは解散したが創作意欲は高く簡単な物でノベルゲームを作る事にしてから本格的なシナリオの勉強をした感じである。



 絵を描かなくなったのも絵を書くよりシナリオを書く方が自分の表現の出力が早いし、社会人になっても続けられるのが小説だった。

 だから元々、小説が好きで書いてた訳では無く創作の延長線上に行き着いた先である。

 小説事態は読んでいたが、漫画やゲームや映画等の媒体の数の方が圧倒的に多い。

 文章と言う物が言わばエンタメにおけるパーツの考えに近い価値観が残っているのかもしれない。

 だから少し他の創作者と話が噛み合わない瞬間を感じたりする。


 褒められたく絵を書いていた訳でもなく、アニメ化書籍化させたくて小説を書いている訳でもない。

 自分の功績を誇りたい訳でもない。

 ただ創作をしたい。

 その時に自分が出来る事をする。

 面白い物を世の中に増やしたいだけ。


 だが十年前に捨ててしまったその絵描くスキルも、まさかAIイラストの登場で知識が役に立つとは思わなかった。

 老害的な発言になるが、若い人達にはいろいろな事に挑戦して知識か経験を身につけてほしいと思う。

 役に立たない事でも、未来で使える場面が出てきてしまうのだ。

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