邪神様には逆らえない!〜なんか神様拾っちゃいました。〜

文羽ショカ

第1話 懐かれた!

私は葛西メオ、普通の女子中学生だ。今日はちょっと夜更かしして大好きな神話の研究に近所の山へ来たけど…

「ゆ、遊神ゆうしん様ぁぁぁぁ?!」

目の前にいたのは鳥だけど鳥じゃない、尻尾は蛇でヤギのツノの生えた3mもある神様、鄭宮遊神ていぐうゆうしんだった。

「…人間。こんな時間に出歩くとは悪い子…」

「喋ったぁぁぁぁぁ?!」

「…人間。その手に持ってるものは何だ。」

私は持っていたおやつ用のプリンを握りしめた。

「…我にくれ。」

「…え?」

プリンを恐る恐る渡すとちょこんと座ってプリンをつついて食べ始めた。さっきの怖そうな神様とは一変してほわほわしたただの可愛い生物になってしまった。

「人間、これはなんという?」

「プリン…です…」

「我、気に入った。」


そうして家の近くに行っても着いてくる遊神様。

「我、貴様と住むことにした。」

「えええ?!ちょ、遊神様ぁ?!」

私は遊神様のふわふわもちもち3mボディをなんとか部屋に押し込んだ。

遊神様は快適そうにちょこんと座った。

「何だこの可愛い生き物はッッ!」

私もだんだん楽しくなり、制服のリボンを遊神様に着けてみた。

「嬉しいのだ。」

ぽわぽわ笑顔を浮かべている遊神様が可愛すぎて私は相手が神様ということも忘れてコーディネートしまくった。

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