第13話 私の二つの魂の謎の正体

とにかく私はギルドに行こうとし、装備していた。ドアにコンコンと音がなった。

「着替え終わったから、入って下さい。」

やってきたのはシルだ。シルは何か用があるらしい。

「実は古い文献を読みあさって、魂解放の能力とあなた正体を調べて、お伝えしようかと、、、」

続けて言った。「あなたは、今は、ロザリアさんの魂で動いています。近いうちにもう一つの魂が暴走するかもしれません。なので、正体をお知らせします。」

とシルが続きは喫茶店で話そうと喫茶店に着いた。

まずは注文「アイスコーヒーってあります?」

店員が「ありますよ。」

「じゃあ、アイスコーヒーを一つ、シルは?」

「私は適当なジュースで。」

店員は「かしこまりました。」

とあいさつし、注文されたものを出してきた。

「それで、私の魂のもう一つは?」

私は夢の事も気になり、シルに聞いてみた。

「実は、魂の正体はあなたの前世の祖先のものでした。あなたが去った後、魂の色、大きさを文献で調べました。申し訳ないのですが、あなたの祖先は何かと水晶であなたの前世の魂をのぞきました。」

「それで何だったのですか?」

「はっきり言います。もう一つの魂はゴドラさんと関係があると思います。昨日の騒動で夜にローグ夫妻が来て、いろいろとお聞きしました。そうしたら、同時に二人も異界者が来るのは、ゴドラさんに引っ張られて、あなたと祖先の魂が来たと推測されます。要はその祖先の方はゴドラさんの願いで来たと思います。調停神は意外と慈悲深いと古い文献で載っています。」

「じゃあ、私は?」

「調停神の気まぐれではなく、ゴドラさんと祖先の方の願いで一緒に引っ張られて来たのだと思います。先に言っておきます。あなた自身は調停神にゴドラさんとその祖先の方の願いの産物の片割れです。その祖先の方は優しい方だったのでしょう。あなたに楽しい人生を送って欲しいとも願って、あなたを連れて来たのだと思います。決しておまけではありません。ゴドラさんの願いと祖先の方の願いからできた異人と言う事です。」

「つまり、ゴドラが祖先を連れてきて、祖先が私を連れて、この世界に来たと言う事?」

「そうです。」

とシルと私は話した。

「魂から見て、暴走というより、具現化するか、あなたのもう一つの別人格として、出てくるかは私にはわかりません。変調があったなら、知っておいた方が良いと思い、伝えに来ました。」

私は「先ほど寝ている時に分からない夢を見ました。多分、前兆かも?」

と言い、シルは

「そうですか。いきなり爆発等はしないと思います。ゴドラさんが規格外なのは分かりますが、あなたは別な意味で規格外です。本来、魂は体に一つしか入れません。では、私も仕事がありますので、ここで失礼します。」

と言い、立ち上がり、去っていった。

私は「調停神、計ったな。」

と言い、窓の外を歩く人々をしばらく見ていた。

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