第11話 助け合いは大事
街の兵士達がたくさん来て、骸の党は捕まったが、私達も捕まった。さすがに街中で人を斬ったなんて、常識的にもやり過ぎだ。ただ、チェリッタの胸のペンダントが髪の毛の色と同じ水色の水晶みたいな物が付いていて、気になった。
そのまま私達も話聞くと言う体で、守兵のレールも私達を知っていると言う事から、取り調べ室に連れられた。
「街中、それも神聖堂の前で戦闘なんて、前代未聞だ。」兵士の隊長は怒っていた。私も罰が悪そうに「すみません。」と謝った。
そしたら、レールが「骸の党の連中がお陰で捕まったじゃないですか。隊長、どうか穏便に、、、」レールがフォローを入れてくれた。隊長もそこはうーむと悩んでいた。「さすがに人殺しはまずい。ゴドラと言ったな。3日間、牢に入ってもらう。」ゴドラは「承知した。」その要求にあっさりと受け入れた。
「土ヘビを倒したし、骸の党も事実上の壊滅、いろいろ加味して、形だけだが、牢に入ってくれ。」レールは隊長にちゃんと説明をしてくれた。私は?って思ったら、「ロザリアさんは、一応、賊の捕縛に協力したと言う形で、無罪放免にしたいです。」レールは隊長に耳打ちをし、隊長も迷っていたが、やむなしと言う顔で頷いた。「実際、骸の党はDランク荒くれ冒険者達がどんどん入って、実際はでかい組織になりそうだったんですよ。団長はBランク冒険者だったので、手がつけられなくて、、、」とレールも説明してくれた。私は「チェリッタは?」ちょっと賊には似つかわしく無い風貌があったので、気になった。「それが、チェリッタは正確にはチェールって名前でヘルザ王国の貴族の娘さんだったんです。家出して、2週間前に骸の党に入党して、副団長まで一気に上り詰めたんです。Cランクだったので実力は確かみたいで、、、」とレールが説明してくれた。私も似つかわしくないと思い、納得が言ったが、思春期は何処の世界でもあるものね。って思った。
レールが「ロザリアさんはこれからどうするつもりですか?」とレールが言ったので、「私は宿で一晩休んだら、ギルドに行ってみるわ。」とシルに渡されたランクの記した紙を隊長に渡して、言った。「ほう、これは大体Bランクの直前だから、C+ランクになるな。2級冒険者に条件は揃ってる。治癒魔法も使えるのか?そりゃ、初めてだ。」隊長は紙を見て、納得したかのように言った。
ちなみにゴドラはもらわなかった。あまりの強さが漏れたら、英雄どころか恐怖の対象になるとシルが渡さなかった。
ゴドラが私に「すまん。」と言いい、私も「気にしないで!3日程度だから、くれぐれも暴れないでね!」と念を押しといた。
チェリッタの処遇は気になったが、取り調べ室から出て、宿に帰り、物思いにふけった。
いろいろあり過ぎた。ちょっと頭を整理しようとベッドに寝っ転がった。こういう時は何も考えずに頭を空っぽにするべき!って思い。ベッドで小一時間大の字になり、休んだ。
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