第3話 この世界

そういえば、この世界は何なのだろう?私は草原で考え込む上杉謙信と名乗る男を見たあと、周りを再び見回した。

そして、空を見上げると天からの声が聞こえた。

「別の世界の人間よ。私はこの世界の調停神の役割を持つ者だ。おぬし達は確かに死んだ。しかし、天界ではなく、この地に呼び寄せたのは、ただの我の気まぐれ、再び生を受けた者がどのように生きるのか興味があったからである。好きにするが良い。望月冬羽よ。ちゃんと生きやすいようにこの世界の能力の一部をおぬしにやる。上杉謙信にもやる。後はおぬしらがどう生きるかだ。楽しませてくれよ。フフフ。」

と声が消えた。

ふと私の頭の中に火の属性の魔法の詠唱の仕方と治癒の魔法の詠唱が頭に入ってきた。

上杉謙信の方はと言うと、どうやら、身体強化、乗る馬等の速さを上げる能力を授かったらしい。これに上杉謙信は「毘沙門天の加護だ。」と言っていた。

そういえば、上杉謙信の見た目って凄い若いけど、亡くなる前はもう50近いはずなんなんだけどなー。

でも、昔の英雄に実際に会えたのは私は凄い嬉しかった。おまけになかなかカッコいいと来たら、ちょっと浮かれちゃうよねー。って心で踊っていた。

って心ではしゃいでいた私に上杉謙信は「天の声だ。お前とはこの世界を一緒に見て回ろうではないか。もう我々は生まれ変わったのだ。これは天命だろうな。」と言い、ニヤリと少し笑ったのが、少し見えた気がする。

とりあえず、後ろの木の裏に池があって、喉が渇いたので、水を確認して、飲んでみたら、意外と飲めたので、これはラッキーだった。

水を飲んだ後は街道があるので、街道に沿って、進む事を決め、まずは街だ。

この世界はどういう世界なんだろうか?そこから、始まってもいいよね。私、いや、私達は生まれ変わったのだから、、、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る