第16話 レイヤーデビュー①

「でさ!ア□スタでデビューしようと思うのよ!!」


 テンションが高い時の千景の発言はこの様にいつも唐突だ!

 しかし「ア□スタでデビュー」って??!!

 オーディション番組にでも応募するの??

 とにかく絶対サポートはしなきゃ!!


「何のオーディションなのか教えて!オレ、全力で応援するから!!」


「えっ?! オーディションって何?」


「いや、デビューするって言うから……」


「アハハハハハ! 私が言ってるのは『レイヤーデビュー』だよ」


「レイヤー?」


「そう!コスプレイヤー!」


「ああ、それって好きなキャラクターに仮装する??」


「そうそう!でさ!私、どーしてもやりたい推しキャラがあるんだよね!」


「超絶な美少年とか??」


「何それ!!私の事を“色眼鏡”で見てるでしょ?!」


「いや、そんな事は……」


「ったく和田くんは……まあいいわ! 私がやりたいのは“ブレードマン”のバディの“エナジーちゃん”!! 当然知ってるよね!」


「ごめん……」


「えええ!!!! あの国民的マンガをキミは知らんのか??!! 色々となってない!!」


「申し訳ない」


「仕方ないなあ~まずは私の蔵書を貸してあげるから、しっかり勉強してね! あとの事もいろいろググっておいて!」


「えっ??!!」


「何?! さっき全力で応援するって言ったじゃん!」


「ハイ! その通りです。スミマセン」


「まあ、猫の手くらいにはなってよね!あと私の蔵書は決して汚さぬ様に!!」


「わかりました」


 こうしてオレは千景のレイヤーデビューを手伝う事となった。



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