彼岸花の赤い海の中で女は待つ。「必ず戻る」と告げた夫の帰りを。血に染まった白無垢は現代へと引き継がれ、子供を攫う。その子たちの記憶をも呑み込んで。仲違いしたまま息子を奪われた看護師の女は、同じ裏切りを経験することで我が子の記憶を取り戻す。世界から忘れられた場所へと赴き、息子を救い出すことを誓う。かくして、白無垢の呪いは連鎖するだろう。
この美しく不気味な話を読ませていただきました。霧に包まれた谷に咲く彼岸花の情景が、非常に鮮明に描かれています。印象的な要素をいくつか挙げると雰囲気づくりは霧、薄暗さ、湿気が作り出す重苦しい空気感そう言った情景を思い起こし易くとても参考になる作品に仕上がっていると感じました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(79文字)
まだ、2話ですが、この物語の何か底深い恐怖を感じます。楽しみにしています。