第8話

『あと一限授業あるから戻るよ!体調、そんなに悪いわけじゃないから、、ゆっくり食べよう?』







慌ただしく、ポテトを掴む神崎の手をそっと掴んでそう言った






そんなことを全く予想していなかったのか、神崎は私をジッと見て一瞬固まって動きを止めた、、







かと思うと、私が触れていた手を勢いよく振り払い、、その衝撃でその場にあったポテトが少し散らばってしまった








ーーー・・・そんなに嫌だったのかな





っと、思ってしまうほど力強く振り払われた手は、行き場を無くしてしまい、、






仕方なくトレーから落ちてしまったポテトを拾い集める






その様子を見た神崎は、慌てて自分もポテトを拾い始めた







「ごっ、ごめんっ・・・澤田さんっ・・・っ」







動揺した様子で私に謝る神崎は、明らかにいつもと様子が違った






『ううん・・・私も急に触ってごめんね』






心当たりのある行動を謝罪してから、神崎に向かって少し微笑んだ

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