第2話 地球大気圏突入

俺様は黒マントのゼノン。

俺様はブラックホールからUFOで時空移動を

繰り返し、

地球の自然衛星の月に到着。

地球からは見えにくい月の

反対側には全宇宙公益のUFO駐機場がある。

全宇宙公益のUFO駐機場は

基本、主な星の近くの無人星にある。

どの星人もUFO駐機場は使える。

もちろん全宇宙を支配する我々ブラックホールが造ったものだ。

我々は全宇宙の秩序を監視しているが

整備も整えている。

もちろん監視のためだ。

月は好条件だ。

地球と同じスピードで自転している。

全宇宙の無重力の力の均衡が破壊されない限り、UFO駐機場は地球側から見えない。

いい場所だ。

隣にUFO2台が止まっている。

1台は「あっ。離陸して行ってしまった。

マゼラン星のUFOか。筒型。流行りの形だ。」

残り1台がブラックホールの

俺様の交代のUFOだ。

ドアが開く。

「やあ、君が僕の交代のゼノンだな。」

「はあ。」俺様はそっけなく返事をする。

「僕はユングだ。ゼノン、君と交代だ。

ゼノンも知っての通り、

地球での活動は君次第。

善悪も歴史の修正もすべて君次第だ。

全宇宙の決まりごとから外れるようならばすぐに消滅させてもいい。」

「そうですね。

そのあたりのことは宇宙開発部門の管理課からレクチャー受けています。」

ユングは俺様より少し年上だが物腰が柔らかい。同じエリートの本部の宇宙開発部門の連中らとは少し空気感が違う。

「時間がないから手短に伝える。何度も言うようだが、

すべて善悪もゼノン、君の感じたままで判断していい。

ただし地球人は少し厄介だ。

単純で未発達だが、脳内思考を読み取るのは

難しい。

僕らのような機械で2者選択のように

単純ではない。

しかし、とても興味深い。

地球人の脳内思考は無限だ。

そこは我々、すべてが無限のブラックホールにどこか似ている。」

『無限』

「我々に似ている?」

「ゼノン、引継ぎは終了だが。

その前にひとつ僕の自慢話を聞いてくれ。

この黒マントのユングは、

2度の大きな地球の自爆破滅を救った。

だが、その時とは違う別の何かに

今、地球は突入している。

管理人ゼノン、がんばりたまえ。」

そう言ってユングは帰還。

そして僕は今、

他の隕石どもといっしょに地球の大気圏に突入中。

摩擦で周りの隕石どもは赤く燃えている。

『きれいだ。』だがUFOを乗り捨てた

生のカラダには大気圏に突入は少しこたえる。

見えたぞ。青い海が見える。










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