夢
再び探偵を雇い
その後、彼女達がどうなったかを調べてもらった。
『引きこもりと………この子も多分引きこもりになるかな?あとは引っ越し…』
(うん、満足♪)
会う事もないだろう、と肩の力も抜け安心した。
「ぁぅ、ぁ〜〜」
『あれ?有咲ちゃん起きたの〜♡』
「…ただいま」
最近空と顔合わせる事がほとんどなくなっていた
今日も朝からいなくて夕方、いま帰宅。
『おかえり。空、話がしたいの。座って?』
暗い雰囲気の空が座り話す
『仕事探してるでしょ…有咲が産まれて焦ってる?』
「……なんで分かったの…」
ホストを辞めてすぐは
ママの所手伝ったり、新人を育ててほしいと店長に頼まれたりしてたけど
有咲が産まれてから何となく顔つきが変わったというか
父親の顔になったななんて思った矢先だったので
分かりやすかったと話した。
『ねぇ空?空はどんな仕事がしたいの?夢とかさ…昔はあったりしなかった?』
「俺は……」
初めて聞く空の話。
両親はいなくて、施設で育ったから
その施設を支えられるなら
どんな仕事でも良かったのだと…
夢なんて考えた事ないという。
『じゃぁ、こんな仕事してみたいなぁとかは?楽しそうだなぁとか』
考えこんでしまったので
その間に作っておいた夕飯を並べる
考えながらでいいから食べようと言えば
ゆっくりと箸を進めた。
寝る直前、やっと口を開いた空
「…洋服。……洋服を作ってみたかったんだよね」
『!いいじゃん』
「いや、作りたいというか……デザイン?というかこういう服があったらいいなって形にしたくて……デザインの学校行ったけど絵に起こせなくてすぐ断念したから…」
本当は知られたくなかったんだと
自信なさげにそう教えてくれた
『じゃぁそうしよう♪それを仕事にしよう♪』
「いやいやいや…素人だよ?俺」
『いいじゃんいいじゃん。プロの人でも素人の人でも…空がこの人だ!っていう人見つけて、雇って…それで一緒にやればいいんだよ。明日会社建ててあげる、ね?』
『…私幸せだよ?有咲も毎日笑って過ごしてる……空は?幸せ?最近笑えてないよ?……お金がどうとか考える前にさ、家族皆で楽しく過ごしたいなぁ私。』
まだ黙り続ける空
返事を待っていたのにそのまま眠ってしまった…
次の日起きた時には空は既にいなくて
有咲もいない。
それならママの所か散歩かな?と
ママの部屋へ行けば案の定空の靴があった。
『空ー?有咲ー?来てるー?』
お金無双?〜システムで妄想が現実になった話 権汰 @enana
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