【藪の中】小説
真相は藪の中。
元ネタとなったのは芥川龍之介『藪の中』です。
ひとつの出来事に対して複数の証言者が証言するのですが、それぞれが食い違います。いったいどれが真実なのか。最後まで真実はわからない――というタイプの小説で、私はこれを【藪の中】小説と呼んでいます。
ほかに呼び方があるのかな?
文学を研究している方に教えていただきたいですね。
このタイプの小説は海外などにも多数あり、芥川龍之介は
ビアス『月明かりの道』を参考にしたと言われています。
ほかにも
O・ヘンリ 『運命の道』
ブラウニング 『指輪と本』 ――――これ、日本語訳がない! 読んでみたいのに
などがあるようです。
なお、ミステリーの世界では複数の証言者がかみ合わない証言をする小説がたくさんありますが、ミステリーの性格上、最終的には解決にいたり、藪の中状態になることはないようです。
ポー 『モルグ街の殺人』
など。
私は恩田陸『Q&A』が好きです。
真相がわかるミステリー、藪の中でおわる【藪の中】小説、どちらも読んでみたいと思いませんか?
自主企画をたてたら集まるでしょうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます