第二章 メアポナラ暦638〜639年

※本章ほぼグロ含みます

《モフセン王国 ハスロ公爵領〜王都ランツ》

https://kakuyomu.jp/works/16818093086234115371/episodes/16818622170841530415

エラム帝国東に隣接するモフセン王国は、ウェセロフ帝国軍による侵攻を受けていた。

モフセン王国の中央南部に位置するハスロ公爵領に長男の戦死公報が届く。

ハスロ公爵は、共にいることを望んだ妻とともに領地に残り、ウェセロフ帝国軍を迎え撃つ準備をする一方で、次男リジルとその妹マリーを王都に逃す。

ハスロ公爵はが籠城している間、北部ノイマン侯爵領が陥落し、ウェセロフ帝国軍は王都に向け西進。

ハスロ公爵は、ウェセロフ帝国軍の異形の怪物を含む大群に対し、無駄死にを覚悟し、公爵の手で殺されることを望んだ妻の望みを叶え、丁重に弔った後、敵の背後に打って出る。

その次男リジル・ハスロは、兄の許婚であったモフセン王の娘エヴァの強い希望により結婚し、王都南部シュテルンの陣内で父母の死の報に触れた。

シュテルンにも伸びたウェセロフ帝国軍からの猛攻を前に、モフセン軍は現ハスロ公爵であるリジルを、支援に来ていたエラム帝国タサ中隊に託して逃そうと試みるが、王都を前に、野盗の襲撃によりリジルは捕囚の身となり、奴隷として異国に売られた。

この際、リジル・ハスロは自分の力のなさを恥じ、過去の名前を捨て、ジル・イルハムと名乗るようになった。




▼第三部第三章は下記エピソードからスタート

https://kakuyomu.jp/works/16818093086234115371/episodes/16818622171031696660

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