第45話 獣人
市場で買った変な果物を食べたり魚を捌くのに苦戦した日の翌日。マズラー星系へと移動し、アキラと会うために第4コロニーへと向かう。前に寄った第3コロニーとほぼ同時期に作られただけあって外観とかはほぼ一緒だな。コロニー内の街並みは若干違うけど。
アキラとの待ち合わせ場所はアキラの泊っているホテルのエントランス。ある程度の大きさの個室がラウンジにも備え付けられているので密談する時とかに凄く便利。
傭兵御用達のホテルなだけあって高級感も凄いな。価格は安いみたいだけど。ずらっと個室が並んでいるから大きい駅のトイレみたいな光景。中の広さ的にはトイレほど狭くはない。
空室になっている部屋の扉を開ける中は机と椅子だけだね。6人で入るとちょっと狭いというかオロルさんの圧迫感が凄い。本人談で身長237センチはデカすぎるんよ。
あとアキラからオロルさんへの視線が凄い。そりゃ見るよね複乳。4組とも放り出してるからこの世界の人でもたまにガン見してる人がいる。
「知らない人もいるわけだし、軽く自己紹介でもするか。俺の名前はアキラ。傭兵団『日の丸カンパニー』を立ち上げたばかりの新米傭兵団長だ。北帝国の機械知性20人とその機体を20機ほど雇っている。
で、こっちが副団長なんだけど橋下はフィアを見てるよな?」
「見てるけど顔付き合わせたことない。南帝国の元ご令嬢だっけ?」
「そうね、家名は捨てさせられたからフィアでいいわよ。
こっちはシルフィで、元々は私の家の家臣の子ね。一応実家はまだ南帝国の皇帝の陪臣のはずよ。なんか家名捨ててるけど」
「シルフィです。今はアキラの傭兵団に加わってるです」
アキラの両隣にいるのはフィアさんとシルフさん。フィアさんは一緒に奴隷を買いに行った時、アキラが購入した奴隷だから顔は憶えてるし写真通り銀髪猫耳巨乳の美少女だな。
で、元貴族の令嬢ってことまで把握しているけど貴族の令嬢で1万レベル行ってないってことは狩りをさせられなかったのかな。と思ったらまだ18歳。シルフィさんに至っては14歳だから自分達より年下か。
貴族で1万レベルを超えさせるのは基本成人前の時期らしいからフィアさんは奴隷として売られる時、180レべで止まってたのか。たぶん好き勝手冒険者やってる時期に親が奴隷落ちって感じだな。あと流石に1万レベルがそんな格安で落ちてない。成人済みの貴族が奴隷になった場合とか値段は数百億レベル。戦略兵器だから仕方ない。
シルフィさんの方はフラルさんと同程度のサイズ感で全体的に小さく、犬耳生えてるのでまあフィアさんと似た種族なのは見てわかる。騎士の子ということで凄腕のパイロットらしい。こっちのレベルは450ってことは、冒険者としてはそこそこレベルか。傭兵だとちょっとまだ低いレベルか?
フィアさんはともかく、シルフィさんを傭兵団に入れられたのはアキラが上手く口説いたのかな。あのアキラが両手に花とは流石は異世界。いやまあ自分も両手に花状態ではあるんだけど。
「自分は北帝国で冒険者やってる橋下。冒険者ランクは20でペガサスに乗ってる。こっちは奴隷のフラルドで愛称がフラル。オロルさんは自分で自己紹介する?」
「おう。俺の名前はオーロール。戸籍では伸ばしてるがオロルで良いぞ。今はハシシタのパーティーに参加している。冒険者ランクは47だ」
「……竜人ですか?」
「竜人と獣人のハーフだ。今年で311歳になる」
「さんびゃくじゅういち⁉︎」
アキラがオロルさんに竜人か確認とるけど竜人はこの辺だとマジで見ないから珍しいのは間違いない。フィアさんやシルフィさんみたいな獣人は結構見るんだけど南帝国を中心に複数のエリアで獣人の星があるからかな。
311歳にビビるのは分かる。でも驚いたのはアキラだけで、フィアさんやシルフィさんは特に驚いてないからこのぐらいの年齢はそこら中にいるということだろう。実際そこら中にいる。人間の平均寿命が1000歳だからな。しかもまだまだ伸び続けているようだし。
……それにしても、元貴族はガチっぽいな。騎士の子が仕えていた辺りは良いところのお嬢様だったのだろう。自分もスキル的には結構な当たり引いたと思ってるけど、騎士の子がおまけで着いてきたのは大当たりっぽい。
なんか機械知性雇ってるとか言ってたし、人を集めなくてもそういう存在を雇うことで大きな傭兵団になれるということかな。何で傭兵団の名前が『日の丸カンパニー』なのかは突っ込まない。こいつのネーミングセンス独特なんだよ。ゲームのニックネームとかだいぶ捻くれてるし。
顔合わせも済んだので、当初の目的であった傭兵についてと直近のクラスメイトの動きについてアキラから聞き出す。自分は先にゲートウェイ使って北の辺境来たからもう全くクラスメイトの動き分かってないんだよな。
だけどまあ直近のクラスメイトの動きについては知っておいた方が良さそうだし、アキラが金欠で自分の懐があったかかったら融資するぐらいには仲良いつもりだぞ。
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