資料08|2010年8月19日 全国紙朝刊記事

小1女児死亡で45歳男を逮捕 深夜に「ほこら壊したか」叫ぶ声も ███・██


 ███県██市で15日朝、市立小学校1年の川野辺かわのべ夏凛かりんさん(7)が住宅街の路上で死亡していた事件で、県警は18日、近所に住む無職・柳澤やなぎさわ隆哉たかや容疑者(45)を殺人の疑いで逮捕した。


 捜査関係者によると、柳澤容疑者は15日未明、夏凛さんの首をひも状のもので絞めて殺害した疑いが持たれている。調べに対し容疑を認め、「夜中に祠が壊されているのを見て怒った。少女がいたので問い詰めた」などと供述しているという。


 事件が発生したのは、██市深久良みくらの閑静な住宅街。現場付近には小さな石造りの祠があり、発見当時、木製の扉の破損が確認されていた。


 近隣住民によると、事件当時の深夜2時ごろ、「お前、祠を壊したのか!」という怒鳴り声が外から聞こえたとの証言があり、県警は柳澤容疑者の声であった可能性が高いとみている。声の直後に悲鳴や物音などは確認されていないが、周辺の防犯カメラや近隣への聞き取りで、容疑者の行動が判明してきたという。


 柳澤容疑者は現場近くの一軒家で一人暮らし。普段から周囲の住民に対し「子どもの声がうるさい」「犬を近づけるな」などと怒鳴ることがあり、近隣とのトラブルが繰り返されていた。警察にも過去に複数回、騒音や迷惑行為に関する相談が寄せられていた。


 夏凛さんは事件当時、自宅から一人で外に出たとみられ、パジャマ姿で遺体が発見されていた。署は少女が祠に近づいたことが引き金になった可能性もあるとみて、引き続き動機の解明を進めている。

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