【夏祭りデート編】もう冬になるけど
ある夏の夜、屋敷の庭園が――まるで小さな縁日のように、提灯と屋台で彩られた。
阿久津「今年は、屋敷内に夏祭りを開催することにしました。テーマは“浴衣で恋する一夜”です」
主「ちょっと待って、後半のテーマおかしくない!?なんで恋前提!?」
阿久津「夏は…恋の季節ですから」
主(やっぱこの屋敷、全員ちょっとずつおかしい…)
◆伊織はるかの夏祭りデート「警護対象と屋台巡回」
伊織「ご主人様。人が集まっております。左後方、ヨーヨー釣りから回ります」
主「屋台の順番までガチ警備スケジュール!?あっ、でも…この綿菓子うまっ」
伊織「糖分摂取、了承しました。では次に移動します」
(終始1メートル以内の距離を保ち、浴衣姿で完璧に守り抜く伊織)
◆黒瀬れいの夏祭りデート「静かな金魚すくい勝負」
黒瀬「……金魚。多く掬えた方の願い事ひとつ叶えるゲームしましょう」
主「なんで突然そんな願掛けゲーム始まった!?」
(結果:黒瀬9匹、ご主人様0匹)
黒瀬「…じゃあ願い。今夜、ずっと僕のそばにいて」
主「え、ちょっ、怖いくらい静かに攻めてくるのやめて!?」
◆咲だいちの夏祭りデート「全力射的勝負」
咲「よーし、ゆき様の笑顔を賭けて、全部撃ち抜くぞー!!」
(結果:1等賞の巨大ぬいぐるみ×3)
咲「景品はもちろんゆき様にあげる!あと、今日のメインイベントも用意してるよ!」
主「まだあるの!?このテンション、夏祭りじゃなくてフェスだよもう!」
◆広瀬かけるの夏祭りデート「美しすぎる浴衣ショット会」
広瀬「この光、完璧。ご主人様、ちょっとこっち向いて?」
主「……また写真?てか浴衣着せ替え何回目!?」
広瀬「浴衣は3着用意してるから。夜は“惚れ直される色”で」
主「その言い方、完全にデートのプロだよね!?」
◆阿久津りくの夏祭りデート「星空観察と花火の計算」
阿久津「今日は流星群も見えるんですよ。…はい、観測ポイントはここ。正確に計算しました」
主「え、夏祭りに天文学まで!?逆にすごいな…」
阿久津「流れ星、3秒以内に願えば叶うって言いますよ。僕はもう決めてます」
主「願いごと、何にしたの?」
阿久津「それは…。ご主人様、聞いたら叶えてくださいますか?」
◆レイリーの夏祭りデート「屋敷内浴衣ランウェイ」
レイ「浴衣って、歩く角度と風で魅せ方変わるんだよ。じゃ、ランウェイスタート!」
主「えっ、庭園がランウェイ仕様になってる!?提灯ライトで!?誰が作ったのこれ!!」
レイ「僕!今日は世界で一番浴衣が似合ってるゆきくんを“世界に見せる”日なんだよ!」
◆本橋りょうまの夏祭りデート「夜風と屋台ごはんの優雅な時間」
本橋「ゆき様。屋台料理も、私が作れば優雅になります」
主「…これ、たこ焼きなのに見た目フレンチじゃん!?器が陶器ってどういうこと!?」
本橋「お祭りでも、ゆき様には特別な味を。すべて、“あなたの幸せ”のために」
◆友野こうきの夏祭りデート「縁日ロケとツーショット地獄」
友野「さあゆき様!このうちわ持って!笑って!ハイチーズ!!」
主「写真撮る量がパパラッチ並みなんだけど!?あと、今の“変顔強要ショット”やばいからやめて?!」
友野「ええやん!オフショットも含めて、ぜ〜んぶ思い出や!」
【祭りのラスト:花火と、9人の告白】
(夜空に大輪の花火が打ち上がる)
執事たち「ご主人様。今夜だけは――“好き”と言わせてください」
主「え、待って!?これ花火大会じゃなくて告白大会だったの!?!?」
阿久津「ゆき様。これは“恋する執事たちの一夜”ですから」
全員「お好きな“浴衣の彼氏”を、お選びください」
主「いや無理無理無理!!!1人に選べないし、てかそもそも彼氏じゃないからね!?………たぶん!」
【結果】 今回も…選ばれることなく、夏の夜は更けていく。 だが、執事たちの恋は――一夜ごとに深まっていくのだった。
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