ドラゴンテイル

@I-Nameless

Day000

Day0

『あの力は何に役に立つと想う?』

グライムブラス王国同王城の1室、

国王にあの言葉を言われた魔術師はマジックジュネレータの持つ力に可能性を感じてはいた。

この世界に有り触れた『マナ』を使い有り得ない事が起こるとされたモノだが、

『悪しき星の人達との戦い以外には使うな』と書物に書き記された通り、

研究はしても研究に留めていたのだ、

魔術師でマジックジュネレータの研究もしていたビスケイムはここでは限界を感じて居たのか、決心した。

そしてその夜が訪れた、

王城には『緊急避難用ゲート』が存在していて、

敵国が攻められた時、

中からしか開けられ無い様に成っていて、

そのゲートも悪用されない様に王城の何処かに有るらしいが、

其れを知ってるのはだいたい王族の方のみ。

ただ長く仕えていたのか、

構造上、どうも変な筒状の空間が存在していた事、

その天辺と言える所は…

王室、その裏

この部屋は服装等の調整を済ませてから家来達の前に現れる為の準備室と言える、

ハンガーラックや鏡が置かれてる、

この部屋では昔メイド長は、

『壁は矢鱈触らないで』

と言ってた事が有った、

ビスケイムはその壁を小さく叩いた、

その内の1つに違和感の有る音がした、

音の違う所の位置を確認してから。

体当たりをした、

壁が回転した、

勢いで隠し部屋に入ってしまったが。

もう下がれ無い、

隠し部屋の直ぐ其処に螺旋階段が有った、

只管に階段を降りた、

暫くして螺旋階段から水平の通路に成った、

暫く通路を走った、

暫く走って行き止まりに当たったが、ビスケイムは懸命に押すと壁が動いた、

扉だ、

外へ走っ逃げた、

途中追手の騎士が居たが、確認する余裕が無い為。逃げるしか無い、

只管に走った。

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