クソゲーマーの異世界RTA無双
@ryo325
第1話 夢とリアル
「神ゲー」
それは…「価値」と「出来」の調和が保たれ、誰もが認める「傑作」のことを指す。
「良ゲー」
それは…ゲームを愛しゲームに愛された…
「ゲーム愛」溢れる製作者が生み出した。他とは「逸脱」した作品のことを指す。
「並ゲー」
それは…極々普通のゲームのことを指す。
「バカゲー」
それは…上記のゲームとは異なる。
ただ、面白可笑しくプレイヤーに楽しんで貰うことに特化したゲームのことを指す。
そんな…一部を除く、3つの一般区分のゲームの中には、決して世に出てはいけないゲームが存在する。
「クソゲー」
「価値」と「出来」の均衡が完全に「崩壊」し…決してゲームとは呼べない作品を指す。
俺は、このゲームの皮を被った化け物をプレイし続けた。
だからこそ…言える…
どんなゲームにも「バグ」はある…
「バグ」が無いゲームなんて余程製作者が、神経質で無い限りあり得ない正に神の所業だろう…
俺が「神ゲー」を、生まれて初めてプレイした時の記憶を、思い返せばそう思える…
ゲームにも「バグ」があるように人の人生にも色々な「バグ」がある…
俺は、これを「不幸」と表すのは好きでは無い…
だから…俺の解釈に過ぎないが…「バグ」と決めている。
俺はやり遂げた…クソゲーを追い求めて300作品…
これは多いのか少ないのか…分からないが、クソゲーだけでこれだけある。
俺には、もう思い残す事は無い…
俺は、あの日…急病でこの世を絶った…
クソゲーのクリア画面の前で…
さて…次はどんなゲームか…
?『あれっ!此処は…』
「名前をお決めください…」
玲『名前?俺の名前は玲だが…』
「対応していません」
「デフォルト名にしますか?」
玲『ああ…もうそれでいいよ』
「クレイヴ・ゼロ・ファーミング」
「これが貴方様の新たな名前です」
そうかこれは…夢か…
ポタッポタッ
クレイヴ『…』
クレイヴ『此処は…』
クレイヴ(俺は、確かに死んだはずだが…)
クレイヴ(夢にしては妙にリアルだな…)
クレイヴ(微かだが…肌寒さも感じる…暗闇で辺りが見えないが…手の感触からして…此処は洞窟の様だな…)
クレイヴ(人間は、死ぬと長い夢を見続けるのか?)
クレイヴ(…)
クレイヴ『そこに居るのは?』
暗闇に何か気配を感じる…
目の慣れにより、それが次第に人の姿に見えていった…
?『このような場所に、お一人で…』
?『もしや…お怪我でも…』
口調や背丈からして…どうやら若い女性の様だ。
クレイヴ(いきなり目覚めたら…洞窟に居たなんて言ったら怪しまれるか…)
クレイヴ(だが…若い女性も何故洞窟に?)
クレイヴ『こっちは大丈夫です。』
クレイヴ『それと何ですが…洞窟の出口とか教えていただけないかと…』
女性『それは良かったです。』
女性『洞窟の出口ですが…こちらです。』
しばらく、若い女性の持つ灯りを頼りに後を追う…
クレイヴ(この肌寒さは、ボロボロの布服を着ているからか…夢ぐらい…まともな服を着たいよ…)
クレイヴ『あと、近くに町や村とかあるんですかね?』
クレイヴ『お一人でいつも洞窟に入るのですか?』
女性『ええ…洞窟には、いつも薬草を採取に…母の身体を少しでも癒すためにですが…』
クレイヴ(この匂い…)
ザッ!
女性『どうしました?出口はもうすぐですよ…』
クレイヴ『ずっと違和感があったんだ…ずっと顔を見せないし…灯りになる物を持っているのに、身を隠して居たのも…』
クレイヴ『そして…この匂いは間違いなく腐敗臭と血によるものだ。』
クレイヴ『お前は一体何者だ?』
?『バレてしまいましたか…若者に成りすましておれば…餌は、その違和感に気付かずに腹に収まるというのに…』
?『顔…顔ですか…見せないのは…』
?『血が固まって中々落ちないからですよ…』
?『血肉を貪る時は、いつも無我夢中で喰らい尽くしてしまいますから…』
?『フフフフフ…フハハハハハ!』
?『ゲラゲラゲラゲラ!』
?『ギャギャギャ!』
デビルフェイスA『このデビルフェイス様に気付くとは…貴様は、中々骨のある人間だ。』
デビルフェイスA『よかろう…貴様は特別に、骨と血一滴残さずに喰らい尽くしてやろう…』
デビルフェイスB『ケケケッ!』
デビルフェイスB『この辺りの人間は、喰らい尽くしたからな…貴様のちょうど背後には、無数の屍が転がっておる…』
デビルフェイスC『人間は皆…我ら魔族の餌となるのだ…』
クレイヴ『ふ~ん…化け物か…』
クレイヴ(よしっ逃げるか…)
クレイヴ(普通に勝てないだろ…暗闇の中に無数に居るだろこれ…)
クレイヴ(待てよ…これが本当に夢なら喰われても別に良くね?)
クレイヴ(まあ…最後の夢にしては華が無かったけど…)
デビルフェイスC『久しぶりのご馳走だ!』
ザグッ!
グチャ!
ドサッ!
「データの再取得」
「セーブデータを元に再形成を開始」
デビルフェイスC『久々のご馳走だ…』
デビルフェイスC『服は剥ぐとしよう…不味いからな…』
デビルフェイスA『おい…確かに殺したのだな…』
デビルフェイスC『ああ?何を言っているんだ?』
スッ…
デビルフェイスB『貴様!?何故生きている!?』
デビルフェイスC『!』
デビルフェイスC『貴様は間違いなく留めを刺したはずだ!』
クレイヴ(いや…俺も分からん…)
クレイヴ(何が起こったんだ…)
クレイヴ(だが…)
クレイヴ『この世界は、どうやら…頭で理解するよりも、適応した方が良いのかもな…』
クレイヴ『ゲームの操作を覚えるのと同じみたいに…』
デビルフェイスC『貴様…何をほざいている…』
デビルフェイスC『この暗闇の中では、貴様の血肉を欲している同胞たちが無数に居るのだぞ…』
デビルフェイスB『どんな手を使ったのかは知らぬが…』
デビルフェイスB『一斉に喰らい尽くすまで!』
デビルフェイスC『死ねェ!虫ケラァァァ!』
シュゥゥン…シュゥゥン…
デビルフェイスC『何故だ…鉤爪が通らぬ…』
クレイヴ(何かよく分からんが…取り敢えず石ころを蹴れば良いんだな…)
クレイヴ(石ころを蹴るなんて…小4以来だぞ…)
ガッ!
ガッガッガッガッガッ!!
デビルフェイス『グギァァァ!』
グシャ!!
クレイヴ『まさか…石ころで化け物を倒すなんてな…』
クレイヴ『以前に「石ころ」を、蹴り続けて敵を倒すだけのクソゲーをプレイしたことあるが…それを思い出したな…』
クレイヴ『なんか懐かしい…』
デビルフェイスA『貴様はいずれ…後悔することになる…』
デビルフェイスA『我らは、崇高なる魔王様の僕(しもべ)…』
デビルフェイスB『貴様など…魔王様には遠く及ばぬわ…』
そう言い残すと…化け物たちは、何処かに消え去った。
クレイヴ『うわっ…何だこれ!まるでデジタル世界に来たみたいだな…』
クレイヴ『倒した敵は、どうやら分解されるみたいだな…』
クレイヴ(それと…)
クレイヴ(この世界が、ただの夢では無いことが分かったな…)
クレイヴ(この世界には、魔王が居るのか…もしかして俺が勇者だったりして…)
クレイヴ(まさかな…)
「データの再転送」
「2次元バリア」
・すべての2次元の存在は、自身への一切の干渉が不可となる。
「3次元バリア」
・すべての3次元の存在は、自身への一切の干渉が不可となる。
「強制分解チート」
・すべての死した存在を、あらゆる手段の有無に限らず強制的に分解し消し去る。
クレイヴ(この頭の中に流れる声も…)
クレイヴ(まだまだ知って行くしか無いな…)
クレイヴ『再び貰った…夢の様な人生(リアル)…せっかくだから…』
クレイヴ『初見RTAでもやって行くか…』
クレイヴ『全く…クソゲーマーの血が騒ぐな…俺は、この世界を完遂(クリア)して見たくなった!』
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