第7話 『御堂零司の供給者マネジメント入門』

ー供給者管理課の鬼畜補佐官、その裏の顔ー





「君の体液データ、社内の全センサーに共有済みだよ。

逃げられると思った?」







▍登場人物


御堂 零司(みどう・れいじ)

供給者管理課の補佐官。

元は公安系国家機関にいたが、何故か今は性濃度企業に所属。

仕事は冷酷だが、プライベートは謎に包まれている。

※趣味は「情報収集」だが、集めるのは社員の体液ログ。


葉山 理緒(はやま・りお)

営業部の成績トップの男。

御堂にだけは頭が上がらず、過去に「供給者候補」から外された過去がある。

御堂とは…ある秘密を共有している。











「御堂さん、またあのAIスコア弄ったでしょ…?」


 深夜の社内ラウンジ。葉山理緒はグラスを揺らしながら御堂を睨んだ。





「弄った?……僕が?

 まさか、企業の大切な性情報にそんな不正をするわけ――」


 そう言って笑う御堂の目は、凍るように冷たい。

 その背後のパネルには、“供給者候補排除リスト”が映っている。





「おまえ、まだあの夜のこと引きずってんのかよ」


 葉山の声が震える。

 「まさか録音されてたとはな」





御堂はスッと立ち上がり、葉山のネクタイを掴む。


「お前、社内で“供給者候補”に戻りたいんだろ?」


 耳元で囁くように言う。


「だったら……俺にだけは、絶対服従しとけ。

 またベッドで評価してやるよ。今回は、ちゃんと声を出せ」





 ピッ…と音がして、御堂の端末が点灯する。

 そこには、「三浦真琴」の名前と、AI評価のライブ更新データ。





「……“新人くん”の体液濃度、また上がってるな」


 御堂は小さく笑った。

 “今度の供給者は……ちょっと、壊してみたくなる” 









つづく

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