第二話「四風LOループ」
//SE デッキをシャッフルする音
「お兄、ありがとうね……」
「もう、
……私、ああいうデッキばかり、使うから」
「友達にも……よく、言われてたの。
”一人で回してるじゃん”とか、
”壁とやってろ”とか、
”相手との対話を拒否するな”って……」
//SE デッキをテーブルに置く音
(低い声で)
「……対話って、何?
ゲームなんだから、私だって勝ちたいし。
もう、友達じゃないからいいけど」
//SE デッキをシャッフルする音
「あれっ……? にへへ。
お兄、もしかして、デッキ変えたのかな……。
えっ。
新しく、デッキを組んでくれたの……!?
ど、どうして……」
//SE カードを配る音
「それって……。
私と、対等に戦えるように、って……?
たしかに、この前は……
スターターデッキの、無改造だったもんね……。
お互いのデッキパワーが、
釣り合ってなかったから……!」
(ぐすり、と泣く)
「ううっ……おっ、お、お兄……好き……っ!
私、お兄に見捨てられたら……
生きていけないっ……お兄、優しすぎるよぉ……!」
//SE カードを引く音。
何枚かデッキに戻し、引き直す音。
「うん……っ! うん……っ!
ありがと……っ。
それじゃあ……、
対戦、よろしくお願いします。
じゃーんけーんっ」
ぽんっ。
「私の、先攻。
じゃ、ターンもらうね……!」
//SE 威嚇するようにカードをはじく音
//SE 威嚇するようにカードをはじく音
//SE 威嚇するようにカードをはじく音
(ハキハキと発音良く、早口でしゃべり出す)
「
//SE 強く、盤面にカードを叩きつける音
「ふぇっ……」
//SE 指でカードを叩く音
「《サーチ・ガードナー》……? (低い声で)
(あっ、と声を出す)
「ううん、舌打ちなんてしてないよっ……! びっくりしただけ、だよ? 《サーチ・ガードナー》なんて、クソ高いカード……
「それに……1枚くらいの妨害なら、
全然、貫通できるし」
//SE 威嚇するようにカードをはじく音
(再び、早口になる)
「対応して《
//SE 威嚇するようにカードをはじく音
「初期盤面は、私の手札に【四風】カード1枚と《
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 4枚のカードが墓地に送られる音
//SE 1枚のカードが墓地に送られる音
「私はターンエンドです。
(元の調子に戻って)
これで、お兄のデッキのカードはゼロ。
ターンの開始時に、ドローできないから……
ふひひ。
私の勝ち、だよね……っ?」
//SE 立ち上がる音
カードを片付ける音
部屋を出ていく
「ふえっ……な、なんでぇっ!?
お兄、制圧されたら嫌だと思って……
今度は……ワンキルしたのに……っ!」
(つづく)
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