トラック5 5つ目は体育館の恐怖! 柔らかい肌は何を感じる!?

//SE 体育館の重たいドアを開ける音


「いますかー? 誰か、いませんかー? ……いや、幽霊だからいるはいるんだろうけど。こう、一応ね。……あれ? 先輩、壇上に椅子が置いてありますね」


//SE 二人分の足音(体育館の床)

//SE 二人分の足音(壇上にあがるため小さな階段を上る)


「紙が置いてある。何々? ……汗をかいたでしょう。ここで、汗をふくといいですよ。全身ふいた方がいいですよ。服は椅子の上に置いてください。全身ふいた方がいいですね。だから、服を全部ここに置いてください。全裸になってください。タオルは小さいの持ってきてますよね?」


「……はぁぁぁぁっ」


「へんたあああああああああああああああああいっ!!」


「この! 変態女! 恋愛脳どころかラブコメじゃんか! バカ! ばかあああああああっ!」


//SE ラップ音


「ラップ音なんてしても許さないからね! この! くぅぅぅぅっ! ……この、汗を拭くのって、ボクのことですよね?」


//SE ラップ音


「こいつっ……それじゃその。先輩? ちょっと外に出てて」


//SE ラップ音


「ですよね! そうだと思いました! バカ! バアアアアアアアアアカッ! 男向けのラブコメに影響されやがって! ……うぅぅぅぅっ、せ、先輩がその、目を閉じるのは、ダメ? 流石にその、裸を見られるのは」


「……い、いいんですね? いいってことですよね? 了承の沈黙ですよね?」


「先輩もその……ボクの裸なんて、み、見たくないですよね? ……黙らないでくださいよ。どういう意味ですか? ボクの裸は見たくないの? 見るのも嫌なの? ねー先輩! 先輩ったら! ……み、見たいの? ……ぇぇぇぇっ」


「……い、いつか……いつか、その……未来ならその、か、可能性が……あるかも、しれないですよ?」


「今はダメ。ダメです。え、えっちなのは……不純です! み、未来ならその……未来を、信じてください……だからその、今は……」


「目、閉じてて……くださいね?」


「……しっかり、そう。ちゃんと閉じてね? あ、開けちゃダメですよ? ……ダメ、だからね?」


//SE 上の服を脱いでいく音


「……と、閉じてます? み、見ちゃダメだから。その、ボクの裸、別にいいものじゃないですし。む、胸もその……ダメだからね!? ダメですよ? 見ちゃ、やだから……先輩でも、怒りますよ? その、いつかはいいから……ね? ごめんなさい、取り乱しちゃって」


//SE スカートを外す音


「その……今、服は脱ぎました。上とスカートを脱いで……下着、だけです。……うぅぅぅっ、恥ずかしい。こ、こんなこと考える幽霊め。呪ってやるんだから」


//SE ブラジャーのホックを外す音


「……見てませんよね? ……うぅぅぅっ、ブラジャー、とっちゃった」


//SE 下着を脱ぐ音


「……はぁっ、はぁっ……下も、脱ぎましたよ?」


「うぅぅぅっ、スースーする。……見てませんよね!? ……み、見てないならいいです。そ、それにその……お、お気に召すか、わ、分かりませんし……いや、そんなことないって、断言しないで……うぅぅぅぅっ、先輩のばかぁ、女の子をいじめないで!」


//SE タオルで体をふいていく音 開始


「はぁっ、はぁっ……タオルで、ふいていけばいいんでしょ? ……ぁぁっ、でも確かに汗かいちゃってたな。腋の下とか、胸の間とか、下が……わぁぁぁっ、汗すごい。うぅぅぅっ、こんなので、先輩といたんだ。……あ。先輩? 今の話、忘れてくださいね?」


「お腹もふいて……おへそもふいて……下も……うぅぅっ、汗かいてるなぁ。よくふかないと……はぁっ、はぁっ……先輩? 見てませんよね? いや、疑ってないですけど」


「……い、いつか! いつからなら、いいから! 先輩、悲しそうな顔しないでぇっ。ボク、先輩がそんな顔すると、その。胸が締めつけられて……もう! いつか! いつかならいいから! だからその……め!」


「……足もふいていかないと」


「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……ふぅー、ふけたかな?」


//SE タオルで体をふいていく音 停止

//SE ブラジャーをつけて、下着を履く音

//SE 上の服を着て、スカートをつける音


「……さ、終わりましたよ。え? 何ですって先輩? ……靴下は、脱いだのか? ……うぅぅぅぅぅぅっ」


「ばかあああああああああああああああああっ! 先輩! も、もう! 一生口聞かないんだから! やだっ! ぜ、ぜぜ、絶対! 絶対だもん! バカ! バカぁっ!」


「……もう! そんな顔してもダメですからね!? ……もぉぉぉっ、ダメだってば! もう! その顔禁止! あーもう! 分かりましたよ。バカ! バカなんだから! バカバカバカ!」


「……いつかだから……いつかね?」


//小さな声で

「……えっち」

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