第19話 復讐開始
「宍戸さん、ターゲット、今出ます。」
「了解です。現場へ伝えます。」
「―――Mさん、現場からですが、本人は眼鏡かけてますよね?」
「はい、申し遅れました、今日は眼鏡をかけています。」
暫くすると通りを挟んでズーム撮影したと思われる、Bの近景が貼付されてきた。曰く、本社ビルの裏手から出て近所の焼き肉屋で当社の上層部とお楽しみのようだと。散々な目に合わされるとも知らず、暢気なものだ。Mは依頼先が名古屋から東京まで駆け付けて、本当に仕事に着手してくれたことに安堵しつつ、Bの無防備な状況をほくそ笑んだ。素行調査は約二週間。業者が何を行うかは全く知らされない。また知る必要もない。Mからすれば、業者がどんなことを行うか知ってしまえば何かの罪に巻き込まれかねないし、また業者からすれば素性のわからない依頼者にその内容を教えてしまって外部へ漏れたら事だ。要は互いを思っての知らぬ存ぜぬなのだ。翌日、宍戸から尾行成功の連絡を受けたMは、このまま行けるのではと希望を持って感謝で応じ、残金振り込みを通知した。
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