第18話 復讐開始

―――水曜当日、尾行開始にはMも協力した。Bが退勤するとき、張り込んでいる一階ロビーの現場班へ伝えるのだ。Mはこの非日常的な報連相を日常業務と並行して行わなければならなかった。Mは心配になって、また同時にワクワクもして、17時過ぎにそれとなく1階のロビーへ出てみた。Bの酒宴が18時なら、30分前には出立するとしてその前には業者も張り込んでいるはずだ。その様子をこっそり見に行こう。ロビーに誰か張っているならと思ってのことだったが、誰もいない。その代わり玄関を出てみると軽自動車とランクルが1台ずつ通り向かいとその角に距離を置いて停車していた。両自動車ともスモークで中の様子は見られない。Mは、素知らぬ顔をして斜向かいのコンビニに入店し、何も買わずに事務所へ戻った。恐らくあの車のどちらか、或いは両方で張り込んでいるのだろう。戻るとすぐに席を立とうとしているBを見た。危ない、意外と早く出発だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る