第2話 理解不能
目が覚める。
「生きて....る?」
涙が流れた。
嬉しかった。
まだ生きれるということに。
ただ気がかりなことがある。
それは自宅にいるということ。
もし生きていても病院にいることが普通だと思うのだが。
ただそんなことはもう考えていなかった。
ー本当に今生きていることが嬉しいからー
そしてその日は泣き続けた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
早朝。
目が覚めた。
いつの間にか眠ってしまったようだ。
昨日は泣き続けた。
生きていること....
この幸せな生活が少しでも続くということが....
そのことが ” 嬉しくて ”
なぜ家にいるのだろうか?
そういう疑問が浮かび上がる。
そして昨日からお母さんたちを見かけてない。
ピロリン〜
そんな事を考えているとスマホから通知が来た。
お母さんからだ。
三葉へ
今からお母さんたちは福岡から帰ります。お土産楽しみにしててね。
写真:ラブラブなツーショット[恋人繋ぎをしている]
福岡といえば....お母さんたちが恋木神社というところで偶然出会いお話をし、
その後の友達に誘われた合コンで偶然あったことから付き合い始めて、見事にホールインしたところ....だったはず。
そんな事を考えながら、起き上がるため車椅子を探す。
あれ.....ない。
一階に置いた....のかな?
とりあえず周りにある本棚などを使い歩く。
あれ?歩ける?
そんな疑問がかすかに思い浮かぶ。
そして廊下。
手すりがない。
私がどんどんと足腰が弱くなっていったからつけてもらっていたはずなのにがなくなっている。
まぁ歩いてみるか。
....歩けた?え?....歩けた?
え?前までは車椅子で生活していたのに?
30分後
ということで何故か歩けた。
良いこと..だ....よね!
そのことがありようやく思ったの。
体もきつくないから健康状態?と。
そして完治したのでは?と。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
時は経ち、お母さんたちが帰ってきた。
「三葉、ただいま」
「帰ったぞ〜」
「おかえり」
お母さんたちはかなり荷物を持っている。
だが帰ってきたところで、こう質問をしてしまった
「病気は?」
そして回答はというと....
「病気?病気なんてかかってないぞ」
え?
頭がフリーズした。
そしてこの一瞬で考えついたこと。
それは.....そんなものはなかったんだ。
夢だったんだと。
きっと...そうさ...じゃないと説明つかないし!
まぁリアルな夢....だったっていう..こと....だよね!
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