じじとばば~ある家族の二年間

天柳李海

元気だったばばが言った『背中が痛い』 

【2023年・1月】


それは突然、ばば(母)の身に降りかかりました。

背中が痛いというのです。


自力では起き上がれず、隣に布団を敷いているじじ(父)を夜中に起こし、トイレに連れて行ってもらわねばならないほどに。

ただならぬ痛がり方でした。


すぐさま、じじに連れられてかかりつけの整形外科病院へ。

診断は腰をコルセットで固定して、様子見って言われたらしい。


いやいや。様子見って??

介助なしでは歩けない程の痛がり方なのですよ!

そこでじじが、昔肩の手術をした総合病院へ連れて行くと――。


先生

「背骨が折れていますね」


なんですと――!?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る