第48話 とりあえず国内調査
という事で、スティング大迷宮の近くの町に来た。
(ナギサ)
町ね、名前はスティングって、分かりやすいな。
(***:女)
服ください(涙目)
(キリア サキュバス)
要らねぇ〜って言ったのお前ぇ〜だろ。
(***:女)
流石に町は……(涙)
(早乙女 椿)
分かったわ。
このまま行きましょう(笑)
(***:女)
嫌ああぁぁぁっ!!(泣)
気にせず町に向かうナギサ達。
お前ら悪魔だ(笑)
(椿)
ここ、町って言うより街ね。
(ナギサ)
かなり大きいよな。
(キリア)
おい、なんでだ?
(***:女)
ううっ……
唯一、定期的に勇者パーティーがやって来るからです。
他はスタンピートの要請があってからしか来ないからですよ。
じろじろ見られる現地の女。
(***:女)
視線が痛い。
(ナギサ)
なんでだろうね(笑)
(椿)
もう、私達は隠蔽魔法、使ってるからですよ(笑)
(ナギサ)
まぁ、服着ろ。
スケスケの布面積の超少ない聖女服を渡した。
やはりニップレスシールだ。
(***:女)
頭おかしいでしょ!(涙)
(椿)
普通じゃない(笑)
(キリア)
よく似合うと思うぞ(笑)
(***:女)
笑ってるじゃないですか!(流涙)
(ナギサ)
じゃあ、着ないか?
(***:女)
着れば良いんでしょ、着れば!(泣)
(キリア)
似合ってるじゃねぇ〜か(爆笑)
さっきより視線が集まっている気がするのは気のせいか?
(貴族:男)
アンネ!お、お前……
(現地:女 クロイツ子爵家次女 アンネ・クロイツ)
お父様!(涙目)
(クロイツ子爵家当主 ゲラン・クロイツ:男)
お前、なんという格好を……
(アンネ・クロイツ)
聞いてください!この人達、酷いんですよ!
私にこんな格好ばかりさせるんです!(半泣)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
この人達??
お前の言うところには誰も居ないが。
(アンネ・クロイツ)
居るじゃないですか!私の隣です!
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
お前……おかしくなったのか?
そんな格好しているし……
(アンネ・クロイツ)
おかしくなってません!
ここに居るじゃないですか!
しかも酷いんです。
私を四大迷宮の最深部にまで連れて行くわ、怖くて漏らしたら笑うし、餌代わりって、ドロドロのまま放置するんですよ!(涙)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
いや、漏らしたのはおいとくとして……
(アンネ・クロイツ)
おいとかないでください!(涙)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
そう言うが、四大迷宮の最深部って……
そう簡単には行ける場所ではないぞ?
お前なら、いつ死んでもおかしくない場所だぞ?
(アンネ・クロイツ)
そうですが、簡単に到達するんです!
ダンジョンボスを瞬殺するんです!
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
いや、それはいくらなんでもないだろう?
ダンジョンボスを瞬殺??
(アンネ・クロイツ)
しかも謎だったクワン大迷宮は200階層まである事や、セレナ大迷宮は80階層あることとか解明したんです!(泣)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
何言ってんだ?まだ解明されてないだろう。
クワン大迷宮の下やセレナ大迷宮の下は、まだ憶測でしかないだろう?
(アンネ・クロイツ)
それをこの人達は解明したんです!(流涙)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
さっきから"この人達"とか言ってるが、誰も居ないぞ?
やはりおかしくなったか……
私の育て方が悪かったのか……
(アンネ・クロイツ)
おかしくなってません!
居るじゃないですか、私の隣に!!
(ナギサ)
可哀想(笑)
(椿)
見えてないんだ(笑)
(キリア)
そりゃ隠蔽魔法、かけてるからな(笑)
(アンネ・クロイツ)
ぬがああぁぁぁっ!!姿現せや!!
(椿)
はしたないですよ、お嬢様(笑)
(キリア)
お前、お貴族のお嬢だろ(爆笑)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
お前、誰と話してるんだ?
(アンネ・クロイツ)
お父様ぁ〜!!(号泣)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
分かった、まずは家に帰ろう。
おい、医者を呼べ!
(執事長)
はっ!
(アンネ・クロイツ)
医者じゃなぁ〜い(泣叫ぶ)
面白いからついていくナギサ達。
一緒に馬車に乗る。
(アンネ・クロイツ)
んぎゅうっっっっ!
狭い、座らないでって、なんで膝の上にも座るの!
(ナギサ)
なんでだろ?(微笑み)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
お前……なんでこんな事に……
冒険者になるとか訳の分からない事を言って家を飛び出し何ヶ月だ?
その間に何があった……どうしてこうなった……あの時、何が何でも引き止めておけば……(涙目)
(アンネ・クロイツ)
お父様、信じてください!私は正常です!
見えないんですか?魔法で見てください!
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
いや、さっきから魔法で見ているが、誰も居ないんだよ。
(アンネ・クロイツ)
なんで!なんで!
(ナギサ)
レベルの違いだよ。
あまりにかけ離れると感知できない。
(アンネ・クロイツ)
そんなぁ〜(涙)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
お前、何やってるんだ?
(アンネ・クロイツ)
へっ?ぶがっ!!
(椿)
お父様にチラ見せ(笑)
(キリア)
豚鼻、似合うぞ(笑)
(ナギサ)
可哀想だよ(笑)
そう言って、ナギサはアンネの鼻の穴をこよりでほじくった。
(アンネ・クロイツ)
へっ、へっ、ヘッブション!!
(椿)
あら、鼻水出てるよ(笑)
(アンネ・クロイツ)
んがああぁぁぁっ!!
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
おっ、落ち着け、落ち着いてくれ、頼む(涙目)
(アンネ・クロイツ)
うわああぁぁぁっんん(泣)
散々アンネをいじり、おちょくったナギサ達。
家に着く頃にはアンネはグッタリしていた。
一応、子爵令嬢なんだがな。
面白いからと、家の中までついて行くナギサ達。
(ナギサ)
安心しろ、ボクらが一緒に居る(笑)
(椿)
そうよ、いつでも側にいるよ(笑)
(アンネ・クロイツ)
こんな時、どんな顔したら良いか、分からないの(涙目)
(ナギサ)
笑えば良いと思うよ(微笑み)
(アンネ・クロイツ)
ぬがああぁぁぁっ!!
しばらくして医者がやってきた。
部屋着に着替えさされたアンネがベッドに横たわっていた。
(キリア)
医者が来た、ぜっ!(笑)
キリアがお腹にエルボーした。
まぁ、加減はしているが。
(アンネ・クロイツ)
んぎゅっ!!
身体がV字に跳ねるアンネ。
(医師:男)
これは……
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
どうした?
(医師:男)
悪魔憑きでは?
そうだとしたら、私では無理です。
教会のエクゾシストを呼ばなければなりません。
(椿)
悪魔憑きだって(笑)
(キリア)
ある意味当たってるかもな(笑)
(アンネ・クロイツ)
うきいぃぃぃっ!!
(医師:男)
やはり、私では無理です。
教会に連絡を。
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
分かった、おい!
(執事長)
承知いたしました。
教会に走り、エクゾシストがやってくる。
(キリア)
なんか凄い事になってきたぞ(笑)
(椿)
ほら、笑って(笑)
椿は足をくすぐった。
(アンネ・クロイツ)
い、嫌ああぁぁぁぁぁっ!あはは、あはははは、あはははは、あはははは(爆笑)
足をバタつかせて大笑いするアンネ。
(エクゾシスト:男)
こっ、これは……
(エクゾシスト:女)
やはり悪魔憑き!
するとアンネの顔が豚鼻変顔になる。
(キリア)
ぶはははは、変な顔(笑)
(アンネ・クロイツ)
んぶううぅぅぅっ!!(涙目)
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
なんとか助けてくれ!!
金ならいくらでも払う。
(ナギサ)
なんだ、コイツらは金目当てか。
(椿)
腐った教会なんて、そんなモンですよ。
だからウチの領地は教会お断りなんです。
手を出すと師匠からの助力が二度と得られないって言ったら、速攻で引き上げました(笑)
エクゾシストは報酬として、金貨1000枚を要求した。
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
分かった、後日届ける。
(キリア)
おいおい、そこまで吹っかけるか(ため息)
(椿)
ちょっとふざけ過ぎですよね(静怒)
(アンネ・クロイツ)
ふざけてんのはアンタらだよ!!
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
アンネ!頑張れ!今、悪魔を払ってやるからな。
エクゾシストが唱え出す。
(ナギサ)
ちょっと痛い目、見てもらおうか。
そう言うと、ナギサは"ライトニングプチ"を飛ばした。
(エクゾシスト:男)
あっ!
(エクゾシスト:女)
えっ!
それを何回も繰り返すナギサ。
(エクゾシスト:男)
ぎっ!
(エクゾシスト:女)
あん♡
まだまだ続けるナギサ。
(エクゾシスト:男)
も、もうやめてくれ(涙目)
(エクゾシスト:女)
あぁ〜ん♡もっとぉ〜♡
集中的に女エクゾシストに"ライトニングプチ"を浴びせるナギサ。
(エクゾシスト:女)
はああぁぁぁっ♡あっ♡
潮をぶち撒けでイった女エクゾシスト。
ナギサ達が光り輝くエフェクトと共に現れる。
(ナギサ)
ほう、神の戯れを悪魔とほざくか、お前らは(笑)
(椿)
しかも弱気にかこつけて、金貨1000枚?
どんなけ吹っかけたら気が済むのかな?(ニヤリ)
(キリア)
どうも教会自体が腐ってるようたな、おい(ニヤリ)
(エクゾシスト:男)
い、いえ、滅相もございません、神よ!
(ナギサ)
全部見て聞いていたぞ。
我が飛ばした電撃で気づかなかったか。
(エクゾシスト:男)
ははっ、申し訳ございません!
(椿)
なら、教会に帰って教皇に伝えなさい。
"私財を投げ売ってでも、貧民街に毎日炊き出しをして救いなさい"と、分かりましたか?
(キリア)
俺らは見てる、しなかったら、分かるな。
(エクゾシスト:男)
はっ、ははああぁぁぁっ!!
(ナギサ)
では行け!
それと、そこの者。
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
はっ!
(椿)
娘を思う気持ち、感動しました。
(ナギサ)
これを使うが良い。
家や領地を発展させるが良い。
そう言うと、ナギサは"ストレージ"から、処分に困る美術品や調度品の全部と金銀の一部を出して渡した。
まぁ、ダンジョンボスを倒して手に入れた物だしな。
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
はっ、ははああぁぁぁっ!ありがたき幸せに存じます!
(椿)
私達はこの国を見て回ろうと思うの。
貴方の娘さんを借りても良いかな?
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
も、もちろん、喜んで!名誉にございます。
(アンネ・クロイツ)
えっ?えっ?えっ?えっ?
(キリア)
って事だ。
旅しようぜ、案内役が要る。
(アンネ・クロイツ)
わ、分かりました、神様!
半分大嘘を付いて案内役をGETする。
3日ほど休んで出発する。
宿でも取ろうと思ったが、是非ともという事でクロイツ子爵家に泊まった。
出発の日。
(当主 ゲラン・クロイツ子爵)
失礼のないようにな。
お役目をしっかり果たせ。
(クロイツ子爵家夫人 カイナ・クロイツ)
貴方が立派になって、お母さん幸せよ(感涙)
(アンネ・クロイツ)
はい、お役目、果たして来ます!
そう言うとナギサ達と出発した。
街を出ると……
(ナギサ)
ぶっ!(笑)
(キリア)
よくやるよ!お前(笑)
(椿)
我が、だって(笑)
(ナギサ)
なかなか良かったろ(笑)
(キリア)
人の事、言えねぇ〜がな(笑)
(アンネ・クロイツ)
えっ?
(椿)
私達、神様でも何でもないよ(笑)
(キリア)
言ったろ?"異世界から来た"って。
(ナギサ)
それはホントだ。
まぁ、こっちでは人外の力がある事になるけどな。
(キリア)
お前ら2人は俺らの世界でも人外だよ(笑)
(アンネ・クロイツ)
えぇぇぇっ!!!
(ナギサ)
でも、真似事はできる力はあるだろ?
(アンネ・クロイツ)
ま、まぁ、大迷宮のダンジョンボスを瞬殺しますからね……
(キリア)
あまり首突っ込むと、行き来するハメになるぞ。
(ナギサ)
まぁ、神と思われたら、早々降臨しなくて良いから、来なくても分からん。
大体、時間の流れが分からん。
向こうの1日がこっちの1日とは限らないからな。
(キリア)
こっちが早いと次来たら、凄ぇ〜日が経ってたとかか?
(椿)
そうそう。
その逆も困るしねぇ〜。
(ナギサ)
だから分からん。
こっちの滞在日数はしっかり記録して、後、できるだけ早く調査を終わらせる。
時間の流れが分かったら、動きやすいからな。
(椿)
そうね。
そうだ、良かったら、あの世界に行く時、誘っても良いかな?
(ナギサ)
困らないなら良いぞ。
(椿)
どうする?来てみる?楽しいよ?
(キリア)
見た事ない物ばっかだからな。
飽きねぇ〜よ。
(アンネ・クロイツ)
い、良いんですか?
(ナギサ)
動きが取れるなら良いよ。
(アンネ・クロイツ)
やったぁ〜!
(椿)
条件付きだけどね。
(アンネ・クロイツ)
はい!
あの世界にアンネも一度連れて行く事にしたナギサ達だった。
その後調査を終えたナギサ達。
(ナギサ)
大体分かったな。
(椿)
特に変わった事は無かったね。
(キリア)
まぁ、ここなら人外の力が俺でも使える事ぐらいか。
(椿)
この世界の人は弱すぎるって事よね。
(ナギサ)
では帰るか。
1年かかったな。
(アンネ・クロイツ)
ホントに神様じゃないんですか?
食事なんか食べた事も見た事もないですし、移動だって"てらくるーざー"なんて見た事ないです。
馬も無いのに信じられないぐらいの速さで移動しますし。
(ナギサ)
まぁ、お楽しみに。
とりあえず来るか?アンネ。
(アンネ・クロイツ)
良いんですか?
(椿)
ただし、時間の動きが分からないから、こっちに帰って来た時、どれぐらい時間が経ってるか分からないけど。
(キリア)
ヤバければ、即送り返すからお楽しみは諦めろな。
(アンネ・クロイツ)
はい、分かりました、連れて行ってください。
(ナギサ)
なら行こう。
そう言うと世界を渡った。
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