第6話 飼ってるものは
なぜか、さっきの熊を倒した男の人の家に行くことになった。
「ただいまー!」
男の人は大きな声で家の奥に向かって声をかける(叫ぶ)。すると、奥から男の子の声が聞こえた。でも、男の人の身長が高過ぎて何も見えない。
「おかえりなさい、
この男の人はカナトさん、と言うらしい。
「なんですか、その熊」
男の子に問われ、カナトさんは楽しげに男の子に向かって言う。
「倒したけん、連れて帰ってきた!やけん、飼う!」
男の子は呆れたようにため息を吐いた。
「うちでは飼えませんよ。元の場所に戻してきなさい」
カナトさんわかりやすく肩を落としてしょげる。男の子は困った声で言った。
「飼いたいのは分かりましたけど、この家では、すでに ケルベロス 飼っているでしょう?食費的に熊までは飼えませんよ」
衝撃的な言葉に、俺は思わず声を上げる。
「えーーーーー……」
ケルベロス?……この家、ケルベロス飼ってんだ。ケルベロスって、飼える生き物なんだ。なんで?というか、どっから連れてきたんだろう……。
……この家族、マジで意味わからん
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます