明日はきっと知らないふりをする

@n_aa

第1話 着陸

空は青い

そう思っていた墜落途中の意識の中で


警告音が鳴り響く、外部との通信は完全に遮断されていた。

ドン!と激しい衝撃が襲う「着陸しました」機体の自動音声がそう告げる。


…着陸ね。


機体は傾き、煙が立ち上っていた。どう見ても墜落じゃないか。


静かに笑った。


「新型だよな?お前」


その問いに、機体は何も答えなかった。


体を起こしハッチに手を伸ばした。

木の葉が揺れていた


扉が開くと、緑の匂いに包まれた。


「ここなら暫く見つからないだろう」


そう呟き、ゆっくりと機体から降りたった。


周りは木々が生い茂る静かな場所だった。

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