戦慄のフードファイターズ
@kandoukei
序説:戦わなければ、
人類の歴史とは"戦い"だ。
原始人の生存競争を始め、古代人の征服戦争、中世の大義ある戦い、無慈悲なる世界大戦、冷酷な見えざる現代戦争…
ある時には名誉を得る為、ある時には政治的手段として、人類は戦わざる負えない愚物なのだ。
そして、戦いは魅了する。歴史上の名将同士の知略戦、スポーツでの熱い駆け引き、漫画での胸踊る掛け合い、そうした戦いは人々の関心を熱狂に変えた。
この物語もそんな戦いの一つだ。
しかし、この物語の戦いは神々対人類のラグナロクでも、魔女同士のヴァルプルギスでも、スーパーヒーロー同士の映画大戦でもない。
それは人類の歴史で"戦い"以上に大切な側面がある。
それは目玉焼きに醤油か、ソースかを掛けるかで、夫婦は喧嘩し、
それは鶏の唐揚げにレモン汁を掛けた瞬間に、友情に亀裂が生じ、
それは朝にご飯か、パンかを食べるかで、討論が始まり、
それは給食で残った揚げパンや牛乳を巡って、小学生たちがジャンケンをし、
それはスーパーで割引の弁当を巡り、客同士が押し合う。
すなわち、人類の歴史とは"食の探求"だ。
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