第3話 ?????
あなたは何もせずにスマホを元のポーチに戻した。
あなたは絶対に「ぷりぱる」をアンインストールしてはならないという確信を持っていた。その考えは適切なものであった。
警察は現場に遺されたスマホを丹念に調べるだろう。アプリのインストール履歴も確認できるものと思われた。
今日夏生と出会ったのは、電車で偶然見かけたから。あなたと夏生の接点は「ぷりぱる」ただ一つ。それは逆に安易に手を触れてはならないことを意味する。
そもそもあなたが夏生に声を掛けたのは、電車で夏生が「ぷりぱる」を使っているのを見たからだ。よって夏生はれっきとしたアクティブユーザーである。
それにもかかわらず死亡推定時刻に突如「ぷりぱる」がアンインストールされたとなると、警察が「ぷりぱる」関係者の重点捜査を始めてもおかしくない。我が身を危険にさらすだけだ。
警察視点では、あなたと夏生は半年前にチャットを交わしただけの関係にすぎない。「ぷりぱる」に過度の注目を集めさせなければ逃げおおせられる可能性は高い。
第一の関門を乗り越えたあなたは、今度こそ指紋とDNAの隠滅に移ろうとする。
と、そこでさらに不自然なものの存在に気がついた。
これは――ダイイングメッセージ?
https://kakuyomu.jp/users/kouyadoufu999/news/16818792439931697801
どうやら流出した血液量がそこまで多くなく、血文字を書くには足りなかったようだ。代わりに近くにあった紙とハサミで何かを伝えようとしたのだろう。
このダイイングメッセージがあなたの特定に繋がりうるのであれば、処分しなければならない。
一方で、あなたの特定に繋がりえないのならむしろ捜査の攪乱のため残しておいた方がよいだろう。
ここであなたは再び思考する。
選べるのは二つの選択肢。状況を推理して今のあなたにとっての最善の選択肢を選べ。
二つ目の運命の分かれ道だ。
①ダイイングメッセージはあなたの特定に繋がりうると判断する。紙とハサミをバッグに入れて持ち帰り、処分する。
↓下記URLへ
https://kakuyomu.jp/works/16818792437393207240/episodes/16818792439919666095
②ダイイングメッセージはあなたの特定には繋がりえないと判断する。紙とハサミには手を触れず、そのままにしておく。
↓下記URLへ
https://kakuyomu.jp/works/16818792437393207240/episodes/16818792439916923667
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