第7話 日常化した異常

ファミレスの中に入る

軍警には理由やカメラの映像それと目撃者達のお陰ですぐ開放された

手はナイフで軽く切ったが握り拳を作ると止血される

なので気にせず俺はそのまま飯を食べる事にした

「教官!やっぱ強いっすね!」

最近の若者っぽく白のパーカーにジーンズを履いた栗毛で短髪の彼、如月ユウトはキラキラした目で俺に話しかける

「そりゃセイン教官だよ!あのシェーナ部長が連れてきた人だよ?そりゃ間違いないって」

シェーナに謎の信頼感を持っているこのメガネをかけたチェック柄のシャツにジーパンで黒髪のロン毛はジェイク・ロッド

そしてもう一人静かにしている白い銀髪の髪に

丈の短いスカートを履いたブラウスの少女が

アリサ・ルミエールだ

3人とも俺の教え子だそして隣では何故か機嫌の悪いマヒロがいる

「なぁ…マヒロ?なんで機嫌が悪そうなんだ?」

「…知りません!助けてもらったことにはお礼を言いますけど!」

最近コイツは俺に対しては強く出てくるどうしたんだ?まぁ…いいかと思ってると

アリサが話しかけてくる

他の二人もマヒロもそっちをむく

「…えっと教官?…この人は?」

「んあぁ俺の依頼主で、お前らの会社の令嬢マ東雲マヒロだ」

そう言うと彼女が

「彼女とかではないんですね」

その言葉に飲んでた水を喉に詰まらせる

「何言ってるだ!」「何言ってるんですか!」

声が被る2人顔を見合うと

「そんなセインなんてこんな人…」

「誰がこんな人だ…まぁ俺もこんな女…」

ちらっとマヒロの方を見る

今日の服装やメイクはめちゃくちゃ可愛い…正直俺好みだまるで童話のお姫様だ少し顔が熱くなるたが表情には出さない

「でもマヒロさん…めちゃくちゃ今日気合い入ってますよね?」

それはそうなんかいい事あったのかなと思いつ最後に自分の注文をしていく

隣に座っているマヒロから視線を感じつつ

和牛ステーキと季節の野菜炒め、ご飯とデザートはストロベリーパフェを選ぶ

「…ふーん、教官は今フリーと…私も狙っちゃおうかな…」

「俺より強くなってからな…みんな注文は終わりか?」

適当に流しながら確認する

3人はそれに答えるが隣からは反応無い

「…?マヒロ?」

小さい声が聞こえる

よく聞き取れないので耳元に近づいて呼ぶ

「マヒロ?大丈夫か?」

「ひゃ!ひゃい?」

…可愛いなコイツ……まぁいいや

とりあえず注文は無いのを確認するとそのまま確定ボタンを押して注文する

ふと正面の3人の視線がこっちに向く

「?どうした?」

「…あの…教官は付き合ってないんすよね…?」

「…あぁ…そうだが?」

「教官は誰にでもそんな事するんですか?」

「…距離感近い奴だけだ」

「教官、もしかして鈍感?それともわざと?」

「何がだ?」

各々の質問に答えると前3人がため息をつくなり

可哀想な目で俺を見てくる

「?なんだその目?訓練を倍にするか?」

その目になんかイラッとしたので適当に当たる

失礼しましたとだけ返されるので冗談だと流す

だが少し察したので俺はデバイスにマヒロに対してメッセージを送る

それを見たマヒロはこっちとデバイスを交互に見たあと

「…ありがとう…」

耳元で囁くように伝えてきた

少し驚きつつ照れ隠しをするように顔を背けながら話を変える

「…そういえば最近…見た事ねえ面の半グレ共が増えて来たよなぁ…なんか知ってるか?」

そう…このド田舎のコロニーに半グレ見たいな

若い連中が入ってきている。

そのせいか軍警や企業の警備員、警備会社の人間がそこらで目を光らせている

この間もクラブから追い出されていた馬鹿共を目撃していたからだ

「たしかに教官の言う通りですね、正直怖いです。先程の事もありましたからね」

ジェイクがそう言葉を返すと

「セインさん?セインさんじゃないですか!」

その声の主に向く

坊主頭に銀の十字架のピアスチェーンピアスを付け統合軍2型制服を来たその男はセインもよく知る人物だ

「あぁカイン、それと後ろのはアベルじゃないかお前らも飯か?」

「はい!自分達のシフトが終わったんで飯食いにそちらは?」

「あぁ…この3人は東雲の所のテストパイロット共だ今は俺が面倒見てる」

「ユウトっす!よろしくっす」

「ジェイクです。」

「アリサ」

各々が自己紹介するので

「で隣のが…」

「マヒロって言います。セインさんの…今は雇い主ですね」

マヒロも自己紹介を始める

「今は?…まぁいいか!俺はカイン、コイツはアベルだ、ルーメリア防衛隊のAA第13小隊所属のパイロットだ、つまりそこの3人からしたら兄弟子に当たるのかな」

「セインさんの弟子でもねぇだろ…バカイン」

2人とも変わらねぇなと思いつつふと思いついたように

「お前らもここに座れ…飯は奢ってやるから知りたい事がある。」

「えっ!良いんですか?じゃあご馳走になります!」

カインが元気よく言いながら座る

アベルも呆れつつ

「なんかありそうだが…お供します」

そして事の経緯を説明する


「まぁセインさんには話していいか、ええっとですね…」

最近違法入植…つまり不法入国者と言えばわかりやすいかが出ていて軍としては巡視警戒を当たっているが一個小隊に軽戦闘艦1隻のためカバーが追いついていないという事。

しかも巡察の経路等をずらしているが網に引っかかっらないという事

そして……

「噂ですけど軍内部に内密者が居るんじゃないかとかもあるんです。」

目を鋭くする

「あぁ…パイロットにそんな不遜な輩はいませんよ?ただ…」

「ただ?」

「いえ…噂なんですけど最近会計の一部や内勤まぁ事務職の一部が羽振り良いんですよね……正直何かある様にも思えるんです。」

なるほど…そういや昔から横領とかはあるって親父もお袋も言ってたな……

彼奴ら元気かなぁ……

「……まだ噂の段階だな…昔からあるとは聴いた事あるが……まぁそこは情報が集まってからだな……目下このチンピラ共だ……」

「先程の話みたいに手を出してくれれば軍警とかも動けるんですけどね……」

そうこの世界は事が起きてからじゃないと動けない

一応国というのも存在はしているがそれでも宇宙は地球規模になるので自由が効く

ウェイトレスが食事を持ってくる。

この店は珍しくファミレスなのにウェイトレスという人で回している店だ

「まぁ……ほら食事も来ましたし食べましょう!ねセイン!」

「あぁ……そうだな……」

食事にありつきながらも今後の動きについて考え始める………

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