これが現実
恐れていた
契約社員としてだが、働き始めることが決まった
ある日、仕事の休憩中にみんなどこの出身なのか。雑談をしていると自分にも聞かれた
社会人ならばある程度の教養とニュースや新聞で目にしているだろう。そう思って勇気を出して
「その……
みんながみんな寛容、そんなことはないと頭では分かっていた。だが実際そのような言葉を投げかけられると傷つくし、言うことが子供じみている。これがあの地震を経験をしていない外野の意見なのかと改めて突きつけられたような気がしていた。
言われた業務は行う。挨拶や礼儀は当たり前にやって誰もやりたがらない雑務やトイレ掃除等も率先してやる。契約社員だからひとまず更新してもらわないとまた探さなければならない。5年経てば5年ルールで正社員になれる。いや、可能性がある。
地元の
だが、現実は自分の思い通りにはいかない。
次の契約更新を迎えようとしていたある日、人事から呼び出された
契約更新なら基本的にサインして捺印すれば終わりなのだが、この日は何となくいつもと違うような雰囲気を感じていた。どうしてなのかいい予想というのは当たらず、悪い予想に限って当たるのが多い。
「
その言葉を聞いて言っている意味が分からなかった。業務の他に誰もやりたがらない雑務を積極的に行って、コミュニケーションを取ろうとしている。コレは明らかに評価している言葉なはず。なのに、契約更新をしないのはなぜなのか。思わず反論してしまった。
「どうしてそこまで仰ってくれているのになぜ、更新してもらえないのですか?納得出来る理由を教えてください」そう部屋の外まで聞こえるくらいの声で聞いた。
「周りの人から
こちらとしては納得出来る理由を聞いているのにも関わらず理由が理不尽で全く根拠の無いウワサに踊らされている。スマホでこれだけ離れているから問題ないと根拠のある証拠を示しているのに全く分かってもらえない。
もういいやとそれなら結構ですと立ち去って、次を決めずにケンカ別れ。いや一方的に言われたまま仕事を探すことになった。
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