ツッコミどころが目立つ。
世にいうRTAとはちょっと違う気がする。
RTAって、使えるものはバグも利用して途中全部すっ飛ばして、仲間も必要最小限で、クラフト要素とか都市育成要素とか無視して脇目も振らずクリアというイメージなんだけど、それよりはメインストーリーを最短でクリアしているという感じ。
途中3年経過とか、何年経過とかざっくりとした時間スキップもある。
まぁほんとのRTAじゃ小説にならないだろうとは思うが、主人公がやたらRTAって言うので、その度にちょっと違う感がある。
あと原作知ってるというだけでは説明がつかないくらい強くて才能に満ち溢れてる感がある。
他の方も言っていたが、その強さの根拠を補足なり説明する文があれば腑に落ちるのだろうが、よくわからないけど強い。
物語のテンポは抜群にいいのでサクサク読めるのだが、その2点でところどころつまづきを感じる。
突っ込みどころも多い
ゲームRTAプレイヤーでゲームとして攻略していくのはいいとしても
ゲームには無いであろう知識や能力
(航空力学だったり、ゲーム内では描写が省かれるであろう、都市設計やマナリアクターの詳細な工法)それに対人スキルとかまでいつの間にか兼ね備えてて
「そんな万能キャラになれるような下地あったっけ?」という気分になる
登場人物のIQも軒並みひくい(そこはツッコメよ)のも気になるポイント
ちょっとした捕捉や説明が挟まるだけでこの辺の突っ込みしたい感は軽減されるはずなのに
その1文がないだけで結構損してるよなと思うところ
(個人的には、原作で〇〇が解明して系統だてた理論としてフレーバーが公開されてて俺はそれを覚えているのだ!本人が解明したことを先に教えるのはちょっと罪悪感があるがRTAのためにはやむをえん、とか書かれてれば突っ込みしたい感はなくなる)
でも、その分テンポが速くなっているところもあるのでひっくり返せばよいところでもあるのだろうか
説明や捕捉はあくまで突っ込みしたい感を抑えるためのもので、面白さの本質というよりは離脱を招かないためなところだとは思うので、テンポが良さを保ちつつ最低限のケアがあると尚嬉しいなと思う作品
と、色々書いたが楽しく読ませていただいているので3つけて投げ銭はする所存
主人公が前世RTA走者で、人間らしさが擦り切れてるレベルの効率厨だから、自分の目的以外は認知すらしてない感じで、とにかく無駄を省いて成り上がってく作品。
文章も無駄な描写は極限まで省かれてて、1話毎にどんどん物語が展開するから全然飽きなくて、好きな展開を効率的に味わえて読んでて気持ちよかった。
具体的には、第一部の全42話終了時点でもう主人公は作中最強になってるし、0から世界で最も豊かで技術的に進んでる理想郷の国も作り終わってるレベル。
ちゃんと面白いし、こういう作品もありなんだって関心した。
web小説とかの娯楽って、気軽に楽しめる事が求められてる面もあると思うんだけど、この作品はそのニーズに最大効率で応えてるからまさに効率厨の名前を体現してる作品で凄かった。