鬱屈
縞間かおる
第1話 アホ課長
「オレの若い頃はネクタイ締めて上着を抱えて外回りしたもんだ!」
カンカンと陽が差す窓を背負い、卓上USB扇風機と花田女史が出した氷がタップリ入った麦茶に守られながら山田“万年”課長がほざく。
こんなにも分かりやすく窓際に据えられているのに……コイツは自分の立場をまるっきり分かってはおらず、オレ達に旧態依然なやり方を押し付ける。
例えばカバン!
営業三課の課員は課長の指導の元、強制的にパイロットケースを買わされる。
https://kakuyomu.jp/users/kurosirokaede/news/16818792437237034550
これに分厚い総合カタログをギッシリ詰めて、オレ達は役所だの学校だの病院だのを当ても無くウロウロとさせられる。
だから営業三課がうだつの上がらないのは当然の帰結だ。
「ぐずぐずするな!!さっさと出ろ!」
今朝、駅前で配っていた“分譲マンションの広告入りの”団扇を振り回してアホ課長はオレ達のケツを追う。
いい加減にして欲しい!!
今は昔とは違うんだ!!
気温でさえも!!
オレ達は全員、憮然としながら……
最高気温が体温を越える予報が出ている灼熱地獄へと足を踏み出した。
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