032 念のため大きい物を買うけど、そんなに必要なかったりする。
リレッタで着せ心地を確かめていると、メルテアが目を覚ました。
「おはよう、気分はどうだ?」
「おはようございます?あ、そうでした。突然倒れてしまい申し訳ありません」
「なに、かまわないよ。自分の事で驚く事が多いだろうけど、そういうものだと思って諦めてくれ。
それよりも、体調がいい様ならこの装備を着てみてくれないか?」
「はい、すぐに支度いたします」
「ゆっくりでいいぞ」
ドレスの上から着ようとしたので一度脱がせて、胸当てを装備させた。まだカボチャパンツだからミニスカートは微妙だな。海藻少女ほどではないんだけど。
「ダブルスペルとかリリックというスキルは使えそうか?」
「ダブルスペル!あ、使えましたね。効果は分かりませんが、MPが減った感覚がありました。
リリック!こちらは歌に何の効果を付与するか選べるようです。MP自然回復倍化、クリティカル率増加、敏捷低下が選べます」
「その3つはバード、トルバドール、ミンストレルのジョブの効果と一緒だな。楽師や旅芸人の効果は選べないのか⋯⋯」
「ミンストレル!トルバドールの上位の職業ですね!転職できれば城に招待されるどころか、宮廷楽師になれると聞きました」
「ああ、そのミンストレルにはメルテアが寝ている間に転職してもらったよ。」
メルテアの知力と歌のスキルは今90。ステータス画面上の数値は変わっていないけど。使えるという事は、マテリアはスキルを10上昇させる効果があるようだ。
これなら敏捷や持久力なんかが1しかなくても問題なさそうだな。精神が1しかないので、あまりMPを使わせないように気を付けないと。
メルテアが静かだと思ったら、また驚きすぎて固まっていたらしい。丁度いいから着せ心地を確認しよう。
上鱗の防具は鱗よりも薄手なようだ。触り心地もつるりとしていて、
胸当てに隙間が無いか確認し、腹を撫で始めるとメルテアの再起動が終わったようだ。
「まだ昼間ですのに、もうなさるのですか?」
「ああ、メルテアの鎧姿を見ていたら我慢できなくなってしまった。」
本当はリレッタを撫で回してすでに臨戦態勢だったんだけど。それを言う必要はないだろう。
「では、すぐにお脱ぎしますね」
「いや、着たままで頼む。下着だけ脱いでもらえるか?」
「それでは汚してしまうかも知れませんが⋯⋯」
「汚れたら洗えばいいだけだ。気にすることはない」
下着は脱いでくれたけど、小声で「金貨何十枚するか分かりませんのに⋯⋯」と聞こえてきた。何十枚じゃなくて何百枚だけど言ったらまたフリーズするから黙っておこう。
メルテアを抱きしめてキスをし、立ったまま行為を始める。最終的には同じく鎧姿のリレッタと並んで壁に手をつかせ、スカートをめくり上げて後ろ姿を楽しんだ。
しばらく前から歌声は聞こえなくなったはずだが、まだ子供達はいたのだろうか?少し刺激的な歌声を聴かせてしまったかも知れないな。
日が傾き始め、夕食の時間になったので2人に身支度をさせる。
自分は軽く拭き取っただけで食堂へと向かい。取引所で今日の夕食を選ぶことにした。
メルテアの歓迎の意を込めて少し豪華に見えるものがいいな。この馬の肉を使った物はどうだろう?デザートは大アルパスでも切ってもらうか。
普通のアルパスは握り拳程度だったけど、購入した大アルパスはバレーボールほどの大きさがあった。確かにこれは大アルパスだ。
問題はドロップアイテムなので10個セットな事だ。食べきれるかな⋯ダメそうなら村に寄付するか。
馬の肉は残念ながら馬刺しはなかったけど、生姜焼きがあったのでこれにする事にした。スープも欲しいからコーンスープも買っておくか。
カボチャやコーンのスープは売っているけど普通の野菜スープが売ってないんだよな。肉がゴロゴロ入っていればあるんだけど、そっちはメインな感じがする。なんせ肉が文字通り山盛りなんだよ。
「えーメルテアが新たにパーティメンバーに加わることになった。これからよろしく頼む。足りなければまだ出すから好きなだけ食べてくれ。特にデザートは大量にあるからな」
「メルテアです。これからよろしくお願いいたします」
馬の肉の生姜焼きは、醤油が無いけどそれで味が落ちると言うわけじゃない。塩、胡椒、ハーブできちんと味付けされたソースがかけられていて。付け合わせの千切りにした長ネギと一緒に食べると、さっぱりとしていていくらでも食べられそうだ。
流石★3の高額料理。パンを食べずに半分食べてしまった。まぁパンはコーンスープで食べればいいか。
食後に4人で身体を拭くために裸になると。
「まぁ、すごい」
と、
肉体改造の効果で、ほぼ完全な形を取り戻した胸が重力に逆らって存在を主張してる。
メルテアにも肉体改造のスキルを教えて、寝る前だけ使用できるようにすると教えた。
いかにメルテアが美人とはいえ、自分の身体に気になるところの1つくらいはあるだろう。
綺麗になる事は自分の利益にもなるので、3人とも好きにやらせている。ウトラの胸のサイズは例外だけどな。
夕食前にも済ませたとはいえ、夜はまた別腹だ。ウトラの今日の成果をメルテアと一緒に確認して、3人の歌姫の声を楽しんだ。
翌朝、目が覚めると
周囲を確認するとメルテアの姿が見当たらないので、違う部屋で発声練習でもしているようだ。
寝ぼけたまま、寝ているウトラに後ろから抱き着き。凝り固まっている血流を解すと、目を覚ましたウトラに挨拶をされた。
「すみません、うるさかったでしょうか?」
連れ立って食堂へ行くと、思ったよりも本格的にトレーニングをしていたようで頬を汗が流れていた。
「いや、もう日が昇り始めているし、こちらが遅いくらいだろう」
ウトラにお湯を沸かすよう頼み。自分は朝食の準備をする。
まず頭に浮かぶのは大量の大アルパスだ。ただ、またミルクミートというのも変わり映えがしない。となると、小麦は買ってきたしアップルパイかな。
取引所で卵を購入し、大アルパス1個に合わせて小麦と砂糖と卵の分量を合わせる。知力を上げてレシピを思い出し、料理を上げて目分量で合わせていく。
何となく、このくらいだと直感が告げてきたので簡易調理で完成させた。バターなど足りない材料はあったけど匂いはいいな、焼けたリンゴの良い香りがする。
飲み物はリンゴ⋯アルパスジュースでいいか。スープを作ろうにも食材が無いし。
「ウトラ、村で野菜を買う事はできるかな?キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ辺りが欲しいんだけど」
「それくらいでしたら、家でも作ってますから大丈夫です」
「なら一通り買って来てもらえるか?値段は街で買うくらいで構わないから」
銀貨を10枚ほど渡して、手が空いたら買って来てくれるように頼んだ。
「ご主人様の料理はどれも甘くて美味しいです」
取引所に並んでいるのが肉を塩で味付けした物ばかりだからな。偏ってしまうのはしょうがないだろう。
「はい、中に入っているクリームがアルパスとよく合います」
「バターがあればもっと美味しくなるんだけどな。牛乳はどこかで手に入らないだろうか?」
「牛ですか。この村では育てていないですね。隣の村もここと変わらないと思います」
王都やピチタットで店を回った時も見かけなかったんだよなぁ。ブルーチーズはあったけど、あれはどうやらドロップアイテムらしい。
「飼いたいならテイムモンスターとして売ってると思いますけど。乳を出すには妊娠させないといけないので大変ですよ?
大きな街の近くなら牧畜村があるはずですからそこで直接買ってくるのが良いと思います」
詳しく聞くと、牛乳は日持ちしないので金持ちの屋敷や食堂なんかに直接販売しているようだ。高くて珍しいので、屋敷に招かれるとよく料理に使われて出てくるのだとか。
でもそうか、冷蔵庫なんてないし煮沸殺菌なんてしていないだろうしな。必要な日に買いに行って使い切るしかないか。
氷は出せるようになったけど、この家に地下室なんてないし。勝手に掘って水が出たり、家が沈んだりしても面倒だ。
ストーンウォールで壁は作れるから、村長に頼んで屋根を作ってもらうか?この村にもレンガと粘土で作った家もあったから職人はいると思う。
だけど、そこまでする必要はあるだろうか?ワープゲートで買い物に行けるんだから面倒くさがらずにこまめに買いに行けばいい。
冷たいお菓子も多分材料に氷を用意しておけば作れると思うし、冷蔵庫すらいらない気がしてきた。
ペットは気になるけど借家だしな。ダンジョンの近くに勝手に家を建てたらダメだろうか?そこで犬とか猫を飼ってみたい。
とりあえず、ストーンウォールの強度を確認するか。1日で崩れるならレンガを1つずつ積むか、木を切ってログハウスを建てないといけなくなる。
流石にそれは面倒臭いから、壁で囲って犬小屋を建てるくらいで済ませたいな。
ダンジョンへ向かう時。今日は直接中へ行かずにダンジョンの外へゲートを開くと。森の中をグレイブガードキーパーが歩いていた。
「そうだった。ダンジョンの近くは魔物が湧くんだったな⋯これじゃ家は無理か」
とりあえずアースグレイブで倒しておいたけど、ペットが食われたら、悲しいというより申し訳なさすぎる。
「100歩ほど離れれば建物の中には湧かないそうですけど、攻撃はしてきますから。常に誰かが見張っていないといけないでしょうね」
見張りか、ガズ達でも連れてくるか?2人で24時間監視は人手が足りないか。ダンジョン周辺の魔物も倒してくれと言われているし、いっその事10人くらいで3交代にした方がいいかも知れない。
普通の奴隷にこんな何もないところで暮らさせるのも可哀想だし、使うなら犯罪奴隷か。ならずっと考えていた方法を試してみるのもいいかも知れないな。
とりあえずはストーンウォールで四角く部屋を作ってみて、毎日蹴りを入れて強度を確認しよう。
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・バード
A.MP自然回復量倍化の歌 P.頑丈微上昇 持久力微上昇
・トルバドール
A.クリティカル率増加を増加させる歌 P.頑丈小上昇 持久力小上昇 精神微上昇
・ミンストレル
A.敏捷を低下させる歌 P.頑丈中上昇 持久力中上昇 精神小上昇 筋力微上昇
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